やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2017-01-02から1日間の記事一覧

神武の海洋安全保障政策 (4) UZU関門海峡

神武東征を追う旅。 日向を出立した神武は関門海峡を通過して北九州岡田宮に入る。 そこまで行く余裕がなかったので、赤間神社のある下関で一泊する事に。 異色のファーストレディ、アッキーこと安倍昭恵夫人が応援するUZUという関門海峡沿いに建つ宿を取っ…

神武の海洋安全保障政策(3)瀬戸内海と門司

六甲ターミナルからは戦艦、じゃなくてフェリー「やまと」乗船した。 阪九フェリーが神戸と大阪から2隻、名門大洋フェリーが大阪から2隻と一日の4隻ものフェリーが関西と門司を結んでいる。そんなに需要があるのだろうか? どうやらトラックの需要がある…

神武の海洋安全保障政策(2)神戸

神戸と門司を結ぶ阪九フェリーに乗船する前に生田神社にお参りする事にした。 神社の近くにステーキ屋さん「みその」が。 「みその」はどこにでもあるが神戸に来たからには神戸牛だよね、と2500円のランチを。 その時壁に貼ってあるみそののポスターの数字に…

パラオの海上保安事業ー総額70億円!

前々回に紹介した日本財団が支援する監視艇の港湾と新しい海上保安施設の土地、沿岸使用に関するコロール州知事と法務大臣のミスコミュニケーションに関する記事である。 パラオの海上保安事業はこのようなパラオ国内のポリティクスの対応が大きな壁の一つな…

パラオの海上保安事業ー燃料支援

前のブログといっしょに書こうと思ったが、日豪海洋協力のケースなので別項目にしたい。 2016年パラオ海上警察が拿捕したのは9隻。6隻がフィリピン船で2隻がベトナム船、台湾船が1隻。 今まで拿捕できなかったのは豪州が供与した監視艇の燃料費がなかっ…

パラオの海上保安事業と土地問題

ベトナムの違法操業船の爆破も重要だが、パラオの法執行機能を基礎から支援する事も(というよりその方が)重要である。日本財団がパラオのコロールに新設する海上保安事務所(これは豪州のベルギン博士のアイデアを私が実現化したものです)や新しい監視艇…