やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2017-02-15から1日間の記事一覧

勉強するということ

働きながら修士や博士に籍を置き勉強している。 通信政策、海洋政策は、我流の勉強には限界がある、と自分でやってわかっているからだ。 ところが「勉強が忙しく仕事なんかできなわね。」とか、「仕事しながら博論なんて書けないわね。」と、多分修論も博論…

『国際海洋法の現代的形成』田中則夫著、東信堂、2015年(5)

第8章「国際法における海洋保護区の意義」のおわりにをまとめたい。(同書299−304頁) UNCLOSのEEZの制定は、伝統的な海洋自由の思想の位置づけを変更した最初の一般多数国条約であった。そしてMPAの主張は海洋自由の思想に対する批判を新たな形で反映した…

『国際海洋法の現代的形成』田中則夫著、東信堂、2015年(4)

田中則夫著『国際海洋法の現代的形成』の第8章「国際法における海洋保護区の意義」を読んでいる。いよいよ3節の「公海における海洋保護区設定の動向」 議論の経緯が、あの米国海洋学者シルビア・アール女史の話から始まる。 田中先生は1992年のリオ・デ・…