2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
ハウスホーファーの「太平洋地政学」読みながら、横道に逸れ、ドイツ地政学(即ちハウスホファーではないか?)の影響を受けたらしい蝋山政道の論文を矢内原先生が「自殺的矛盾」と批判していたのを思い出して、矢内原の「南洋委任統治論」を再読したところ…
ハウスホーファーの太平洋地政学からどんどん横道に逸れつつあるが、蝋山政道の「東亜協同体論」(ハウスホーファーの地政学に関係しているのでは?)について下記の文献をウェブで見つけたので印象に残った箇所を引用しておきたい。 今井隆太、「東亜協同体…
高木彰彦教授の「雑誌『改造』にみられる「地政学」の記述について」には地政学の論文を書いた6人が紹介されているが、その中でも蝋山政道に2頁以上(他は半頁程度)費やされていた。蝋山の地政学にはドイツの地政学の影響があったのだ。 それで以前読んだ…
五十嵐元道著、「国際信託統治の歴史的起源 帝国から国際組織へ」を読んで、以前読んだ『植民政策より見たる委任統治制度』矢内原忠雄著を再読した。 この論文は矢内原全集第4巻(170ー195頁、岩波書店、1963年)に収められているが、出版されたのは昭和12…
米領サモアの連邦議員。共和党である。 私が太平洋の海洋保護区の事を追っている関係で、ここ数年蜜に連絡させていただいているが、30年近く存じ上げている。米国政治に関心のない当方は議員が共和党である事を、トランプ大統領選で始めて知ったくらいだ。 …
Facebookの公開グループで「カール・ハウスホーファー勉強会」も開設した。 インド太平洋構想の話からドイツの地政学者ハウスホファーに繋がった。 ハウスホファーのインド太平洋説は、ベルツなどが展開したマレイ族、即ちオーストロネシア語族の拡散植民を…
昨年、太平洋で失踪したアメリア・イアハートが日本軍に捕まった証拠となる写真が見つかったとの大きなニュースに触れて、太平洋を巡る日米同盟分断か、と危機感を持ち、この問題を追うだけでなく産経のジャパンフォーワードにも記事を書く機会をいただいた…
前回に続いて高木彰彦教授のペーパーの読書メモ。 「雑誌『改造』にみられる「地政学」の記述について」 https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/3707/KJ00004171961.pdf 6人の地政学者が紹介されているのだが、(佐藤弘、江澤譲爾、小牧賓繁…
昨晩偶然見つけた高木彰彦教授のペーパーの読書メモ。 「雑誌『改造』にみられる「地政学」の記述について」 https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/3707/KJ00004171961.pdf 1980年に国際関係論の中で議論が開始した「批判地政学」の視点で日…
産経の千野さんから女好きと言われた元国交省審議官の羽生さんは、少なくとも日本財団の色惚け老人宮崎正さんのように私といると誤解される、などと馬鹿な事は言わなかった。 羽生さんお元気でしょうか? 会長室でよく2人だけで面談した。吊るし上げに会う…
<前回の続き> 海洋警察事務所の配置先がミクロネシア連邦のポナペからパラオに移動する、というのは大きな話である。 笹川平和財団の羽生元会長から、当時笹川太平洋島嶼国基金の運営委員長だった産経の千野さんに、ミクロネシアの事、そして海洋問題につ…
完成したBai ra Bul 日本財団と笹川平和財団が進めるミクロネシアの海上保安事業。 パラオにBai ra Bul という海洋警察事務所ビルも完成した。 これこそ2008年にこの事業を立ち上げた当方がやりたかった事である。 パラオの海洋保護区支援は強く反対した。(…
今のところ「絵に描いた餅」の太平洋経済特区計画:Pacific Marine Industrial Zone 中国の太平洋進出を手招きしているのが、島嶼国なのである。 違法操業を推進しているのが、実は島嶼国なのである。 この現実を知らずに、島嶼国が犠牲者で、日本の水産業が…
中国の第二列島線上にあるヤップで何が行われているか。 この英文記事は読むのに10分はかかるけど、現場の様子を知る格好の記事。 Chinese target Yap fish with some local help March 1, 2018 https://www.pacificnote.com/single-post/2018/03/01/Chinese…
一昨日のウィントン・ピーターズ外相兼副首相の、豪州ローウィ研究所での講演と同時がその前日あたりに、ニュージーランド政府のアーダーン政権の太平洋島嶼国への新たな決意を正面から引っぱたくようなコメントが、あった。 「ニュージーランドは戦略的オバ…
昨日あげたトンガ国王・女王の中国訪問に多くのイイネ、とFacebookの方で質問も受けた。今日の読売にも記事が出た、と言う。 下記2つの関連するニュース。これは現地の事を知らないと関係性が見えない。 元首相Lord Tu’ivakano (66) 一つ目はトンガのニュー…
大型サイクロンギータの被害状況が次々に報告されるトンガから、気になるニュースがあった。 トンガ国王と女王が2月28日から3月8日まで中国を訪問。 今年両国は外交関係を樹立して20年を迎える。 King and Queen travel on State Visit to China Monday…