やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2019-12-01から1日間の記事一覧

カール・シュミット『現代帝国主義論』(3) 国際連盟とヨーロッパ(1928)

線引いた箇所の抜き書きだけ。 5 国際連盟は総会、理事会の機能、権限、権能が不明確。全世界の平和に関する問題に対処する現実的可能性も、義務の公認されていない。連盟は一切をなしうるが何もしなくても良い。 6 主たる功績は国際理解の雰囲気作り、い…

カール・シュミット『現代帝国主義論』(2)

カール・シュミット『現代帝国主義論』は7編の小論をまとめている。翻訳者の長尾氏は3つ目の論文のタイトルからこの本の題名をつけたのだそうだ。 国際連盟とヨーロッパ(1928) ライン地域の国際法的諸問題(1928) 現代帝国主義の国際法的諸形態…

カール・シュミット『現代帝国主義論』(1)

カール・シュミットの「大地のノモス」の海洋の章だけ読んだが、やはり全文読みたいと思うようになった。しかしなかなか手が出せないで本だけが目の前にある。 図書館の「大地のノモス」の隣に小論集の『現代帝国主義論』と言う本があって何気に借りて読み出…