やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

台湾ー八重山ー沖縄

蔡総統の太平洋諸島訪問(12)窮地のソロモン諸島首相

これは貴重な映像だ。 蔡総統のソロモン諸島訪問。 不信任案を突き付けられたソガバレ首相の現場の雰囲気が伝わってくる。 笑いましょうよ。と。でもそこにいるのはソガバレ首相を落とそうとする議員ばかり、なのだろう。 今回の汚職の原因rと噂されている中…

蔡総統の太平洋諸島訪問 (一覧)

気がついたら10件を超えていた。今日がグアム。まだまだ情報は出てくるであろう。 米中台関係、そして日本の、さらに太平洋を裏庭としている豪州NZ英国、フランス立ち位置。 ん〜、よくわからない。。

蔡総統の太平洋諸島訪問(11)SDGsがつなぐ国連への道

蔡総統の太平洋島嶼国訪問。 内容を見ていると 1.オーストロネシア語族のつながり 2.SDGsへ向けた医療、教育、農業支援 の2点に見えてきた。くっきりと中国と違いを浮き上がらせているのではないだろうか? SDGsの件だが、下記のソロモンスターの記事を…

蔡総統の太平洋諸島訪問(10)船が繋ぐ5千キロ先のソロモン諸島

ソロモン諸島には11月1−3日と2泊の予定。(英連邦の同国の君主はエリザベス女王です。) ニュースがちらほらと。 Red carpet welcome for visiting Taiwanese president Featured 02 November 2017 http://www.solomonstarnews.com/index.php/news/nation…

蔡総統の太平洋諸島訪問(8)ソロモン諸島閣僚9人が辞職!

蔡総統訪問を直前に苦境に立たされているソガバレ、ソロモン諸島首相 蔡総統が今日、11月1日から3日まで滞在する予定ソロモン諸島。 9人の閣僚が辞任した。 どうも汚職防止法案改正で、牢屋に入れられるからのようだ。 汚職と言えば、ソガバレ首相が中国の…

蔡総統の太平洋諸島訪問(7)出発前のスピーチ

台湾総統府に蔡総統のスピーチがある、 出発前のスピーチも興味深い。 - 35名のジャーナリストを引き連れて、の訪問。 - 太平諸島は7年前に馬前総統が訪ねたきり。 - 台湾外交を示す時! - 支援内容は今まで確認した,気候変動、教育、医療、農業など。中国…

蔡総統の太平洋諸島訪問(6)ホノルルでのスピーチ

蔡総統のホノルル訪問時の、東西センターでのスピーチ。 短いが中国に対して十分刺激的な内容のように読める。 President Tsai attends a seminar with scholars from East-West Center and Pacific Forum CSIS 2017-10-30 http://english.president.gov.tw/…

蔡総統の太平洋諸島訪問(5)マーシャル諸島

蔡総統のマーシャル諸島でのスピーチ。 タイトルが刺激的だ。 「持続可能なオーストロネシア語族、より良き未来のために共に行動しよう!」 "Sustainable Austronesia, Working Together for a Better Future." さらに 海洋国家、持続可能な民主主義(って何…

蔡総統の太平洋諸島訪問(4)マーシャル諸島

ホノルルを後にした蔡総統が訪ねたのが、米軍のレーガンミサイル基地があるマーシャル諸島だ。 ミクロネシア連邦が一貫して中国と、パラオも一貫して台湾との外交関係を維持している中、マーシャルは何度か中台と外交関係を変更した経緯がある。 President a…

蔡総統の太平洋諸島訪問(3)台湾の防衛予算3%まで増額(追記修正あり)

蔡総統がホノルルの東西センターで何を言ったか、ニュースに少しずつ出ている。 スピーチ入手できないだろうか? 台湾の防衛予算を、少なくとも防衛予算の2%まで、必要であれば3%まで確保、と蔡総統ホノルルの東西センターで明言。 現在年間防衛費の調達…

蔡総統の太平洋諸島訪問(2)パールハーバー訪問の意味

10月28日から開始した蔡総統の太平洋諸島訪問。日本のメディアは殆ど取り上げていないのだそうである。このブログが唯一の情報源、と煽てられてフォローする事とした。 蔡総統、太平洋諸島訪問の直前に米国のダニエル・ラッセル前国務次官補の訪問を受けてい…

蔡総統の太平洋諸島訪問とラッセル前米国務次官補

昨日10月28日から台湾の蔡総統の太平洋諸島訪問が開始した。 蔡総統のツイッターに興味深い情報が。 10月24日に米国のダニエル・ラッセル前国務次官補の訪問を受けている。ラッセル氏は東アジアと太平洋地区を担当し、奥様は日本人だ。 下記のBloombergの記…

蔡総統の太平洋島嶼国訪問開始!

当初7月に予定されていた、蔡総統の太平洋島嶼国訪問がこの10月28日から開始する。 訪問先はマーシャル諸島、ツバル、ソロモン諸島だ。 Taiwanese president to visit Pacific 1 June 2017 http://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/332074…

沖縄独立と大和魂

【訂正版】特別番組「コミンテルンの謀略と日本の敗戦」江崎道朗 上念司【チャンネルくらら・8月6日配信】 このブログがきっかけでお世話になっている評論家江崎道朗氏の新しい本の紹介がYouTubeであった。 戦前の社会は、保守自由主義 vs 右翼・左翼全体主…

与那国の町長選

「勝てない」野党陣営が擁立断念 沖縄・与那国町長選は保守対決へ 陸自配備で有権者増加 2017年7月26日 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/118589 自衛隊が入った与那国どうなっているのか、気になっている。 40年も続いた石垣島の空港反対活動が、…

医療支援と2つの中国(追記あり)

パラオの保健省は台湾のE-Da Hospital/I-Shou University(義守大學・義大醫療財團法人 義大醫院)の支援を受ける調印をし、2つの中国の支持を明確にした。 ベラウ国立病院でインターンシップのパイロット事業を行う。指導をベラウ国立病院とE-Da Hospital/…

八田與一の銅像と許文龍

坂元茂樹教授の講演を聴きに東京に出たところ、後藤、新渡戸に続き台湾を開拓した八田與一の講演会があると言うので足を伸ばした。 お孫さんの八田修一さんによる講演であった。 銅像の首が切られた後、随分早く修復できたのだなと思っていたら以前このブロ…

蔡総統太平洋島嶼国6カ国訪問

台湾と中国の対太平洋島嶼国政策。 親中だった馬政権から蔡政権に変わって動きがあるか気になっていたが、いよいよ7月に蔡総統が、現在台湾と外交関係がある太平洋島嶼国6カ国を訪問とのニュースである。 シャングリラダイアログを見ると世界が、あのター…

イリオモテヤマネコと皇太子殿下とエジンバラ公

エリザベス女王を描いたネットフリックスの映画Crownは面白かった。 その中でエディンバラ公とアフリカの英領を訪ねるシーンが出て来る。エディンバラ公の現地人への差別的な対応と象やキリンなどの野生動物への畏敬の様子が対象的に見えた。そして同公の環…

台湾民族運動は板垣と日本マルクス主義者の仕業だった!

ちょっと寄り道。 中国の開発支援について台湾人の友人と協議していたら日本の台湾植民の話になって、矢内原の『帝国主義下の台湾』(矢内原忠雄全集第二巻。1963年。岩波書店)の「第5章民族運動」だけ読んでしまった。 この本は、いつかじっくり読みたい…

台湾海軍、パラオに親善訪問

5月7−9日、“Midshipmen Cruising and Training squadron” として台湾の艦船3隻(Flagship Pan-Shi, Frigate Si-Ning and Frigate Chang-Chien)がパラオに友好訪問する。 5月中旬にはソロモン諸島とのニュースもあったから、台湾と外交関係にあるマーシ…

沖縄ノート、軍命ではなかった集団自決

「海外事情」2016年10月号特集「安全保障と沖縄」に渡辺昭夫先生が「戦後70年の日米関係と沖縄、そして北東アジア」という小論を書かれ、以前紹介した。 そこに集団自決の話が出て来るが私は何も知らなかったのでそのままにしておいたらFBFの方が色々教えて…

内閣府の意見交換会「島のゆんたくin石垣島」

あれっ? 内閣府が20年遅れくらいで、私がやってきた「島で島を語る会」とか「やしの実大学」みたいな活動を開始したようだ。 沖縄が復帰した40年前にやるべき内容かと思いますが、すばらしいです。 自衛隊は平時に民間にどのように活用されるか、それが本来…

琉球大学大城学長の抱負

琉球大学の大城肇学長の再選ニュースをこのブログで取り上げたところ、ご本人から連絡をいただき、下記の「年頭の挨拶2017」の文章をご案内いただいた。 年頭の挨拶2017 http://www.u-ryukyu.ac.jp/info/NewYearGreetings2017010401/ 大城先生が学長になられ…

八重山の自衛隊配置ー与那国の和解ー大城学長の再選

八重山毎日新聞の大晦日の記事は待ちに待っていた海底通信ケーブル完成のニュースだった。 これで与那国もブロードバンドが可能となる。 それにしても、中国の脅威がなければ、自衛隊配備がなければ日本の先端の与那国に通信のユニバーサルサービスが提供さ…

「戦後70年の日米関係と沖縄、そして北東アジア」渡邉昭夫(3)

沖縄の米軍基地を扱った渡辺先生の小論は沖縄と本土の心の対立から「日中の狭間の沖縄」に話しが展開する。 「領土問題と言えば、歴史に根拠があるとかないとかが問われがちだが、そもそも国境とか領土主義といった観念は近代の所産である。」 そうだ!この…

「戦後70年の日米関係と沖縄、そして北東アジア」渡邉昭夫(2)

渡辺先生からメールをいただいた時、当方が執筆した月刊正論の記事へのコメントをいただいた。 「アメリカは本当にミクロネシアを日本に返したがっているのだろうか?」 渡辺先生が「海外事情」2016年10月号特集に寄稿された論文の後半は米軍基地の事が書い…

茗荷谷散策

写真の記録 新渡戸の足跡を訪ね茗荷谷を初めて訪ねた。 キリシタン屋敷跡など茗荷谷は歴史が残る町、のようだ。 最後は拓殖大学の後藤新平新渡戸稲造記念館へ。 その後、母校青学へ。 そういえばここもキリスト教の大学だった、と今頃のように思い出した。

「戦後70年の日米関係と沖縄、そして北東アジア」渡邉昭夫

「海外事情」2016年10月号特集「安全保障と沖縄」に渡辺昭夫先生が文章を書かれたので読んで感想を述べよとのメールを渡辺先生からいただいた。 「戦後70年の日米関係と沖縄、そして北東アジア」である。 調べたら「海外事情」は拓殖大学から発行され、郵送…

八重山諸島への自衛隊配置(2)

日本記者クラブが自衛隊配置で揺れる、石垣、与那国の取材をしたという。 日経の編集委員坂本英二氏はバランスが取れていて、また以前より気になっていた与那国での自衛隊の受け入れがどうなっているのかも書かれている。 まずは、自衛隊施設に琉球瓦が使用…