以前、フィジーの複雑な権力抗争をご報告しようと試みましたが、この7月バヌアツにあるシンクタンクから"Lending Fiji a hand: The need for international engagement and a national dialogue"というタイトルの4頁のペーパーが発表されましたのでご案内します。
フィジーの複雑な権力抗争、独立以降の政治情勢のクロノロジーが簡潔にまとめられています。
LENDING FIJI A HAND | Pacific Institute of Public Policy
ペーパーの要点は下記の通り。
1.フィジーをフォーラムの外に出した豪、ニュージーランドの対応は間違っている。
2.フィジーは北朝鮮でも、ミャンマーでもない。国際社会との対話の扉を開けようとしている。
3.軍事政権の選挙実施計画は、Pacific Wayの観点からも妥当だが、バイニマラマは報道の自由規制などを解除し、国内の「対話」を促進する必要がある。
4.国際社会がフィジーにエンゲージメントしなければ、中国、インドの影響が強まり、フィジーの軍事政権の不安定化を招くことになりかねない。
以上。早川 2009.7.21