トンガ アシカ号沈没調査委員会報告書公表される。
昨年8月、74名(日本人1名含む)の死者を出したトンガのアシカ号の調査委員会が最終報告書を3月31日国王に提出。
事故が起きた主な原因は
・トンガの外洋向けに適さない構造の船を購入した。
・運航に適さない危険な状態の船を購入した。
・政府がこのような船の運航を許可した。
・この船を購入し運航する前に、適正な検査が行われなかった。
・当局の責任能力が明らかに欠落していた。
アシカ号は1972年、日本の穏やかな内海の短距離運航を目的にデザインされた船。トンガ政府は船の購入を薦めた船会社の責任者(ニュージーランド人)と船会社を告発している。
トンガの被害者家族救済委員会関係者は早く報告書がトンガ語に訳され、被害者家族が事故の原因を知ることができるようにしたい、と言う。
なお、報告書は政府が発表する前にリークされインターネットで回覧されていた。
全文は600頁以上。下記のサイトから入手可能。
Final Report Into Sinking Of MV Princess Ashika
Royal Commission Of Inquiry
[10.7 MB Adobe PDF]
Summary: Final Report, Sinking Of Ashika
Royal Commission Of Inquiry
[1.2 MB Adobe PDF]
(文責:早川理恵子)