やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

再びキャンベラ

再びキャンベラ

1ヶ月も経たない内に、再度キャンベラ出張。

前回の出張後、豪州関税国境警備局から会いたいとのメールが早速来た。

「行ってきて。」

「え、私が行くんですか?何を話すんですか?」

「任せる。とにかく行ってきて。」

 キャンベラには1年ほど住んでいたので友人も多く、「あら、また来たの?」と夕食で出かけた。Dicksonのレストランは随分にぎやかになった。

 今回の出張はキャンベラだけでなく、新しく立ち上げる予定の研究会委員候補との面談もあり、先にウーロンゴンに入った。

 ここにAustralia National Centre for Ocean Resource & Securityがある。 海洋政策研究財団の寺島常務に御紹介いただいた同センター所長、マーティン・チェメニ博士と面談。

 キャンベラでは上記国境警備局とAsia Pacific Civil-Military Centre of Excellence国会議員、外務省と面談がある。

 出張出発日にトンでもないメールが飛び込んだ。詳細は伏せるが2年前に立ち上げたミクロネシア海上保安案件が煙と消える、いや消えるだけだったらまだいいのだが、火傷を負う事態が発生。

「緊急に連絡をとって関係改善に努めよ。」との指示あり。

なんで出張中に人の尻拭いをしなきゃいけないのか?

ヨブ記ルーズベルトの格言やらを思い出して、自分を納得させた。

まだ解決していない。メールや電話で関係者に連絡を取る作業が続いている。

今回の出張は下記の4つのテーマでまとめる予定。

1.チェメニ博士との12時間の面談

2.政府一丸アプローチの現実

3.Civil-Militaryは可能か?

4.政治主導の実態