神道と仏教
客人「(八坂神社を指し)あれは神道か?仏教か?」
私「神道である。明治維新前は仏教もいっしょだった。祇園院と言って、町に名前が残っている。」
私「ない。神社の奥へ行く程、シンプルになっていると本で読んだ事がある。」
客人「(平安神宮の龍と虎の石像がある手水舎を指して)それではあれは何か?」
私「あれは東西南北を青龍、白虎、朱雀、玄武が護るという中国の迷信で。。。」
客人「(銀閣寺庭園にある石を指して)これはお墓か?」
私「道祖神だと思う。ええっとこれは仏教でも神道でもなくて、あの、その。。。」
米豪からの客人がやっと帰った。
京都なんかに外国から友人知人を招くものではない。
自分が日本の宗教や歴史を何も知らない事を思い知らされた。
日本語でさえ説明不可能なのに、英語でなんてトンでもない。
最後の晩餐では「質問していただいたおかげで、日本のことを学ぶ機会となりました。」と感想を述べたら、「それはよかった。」だって。
敵はこちらが無知蒙昧であることを百も承知で、聞いてきたようだ。
今から神道や仏教を学ぶのは気が遠くなりそうだ。
しかも日本の神仏はくっ付いたり、離れたり。