やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

第22回太平洋学術会議

クアラルンプールに来ている。  

マレーシアに来るのは10年ぶりくらいである。以前の姿を思い出せないほどの様変わりだ。  今日から始まる22回太平洋学術会議でシンポジウムを共同開催する。  

議長の琉球大学大城肇副学長が来れないので、東海大学医学部の中島教授とグアム大学のアンダーウッド学長と私の3人の共同議長となった。  

ゲストスピーカーは黒川清先生。  

シンポジウムのテーマはPolicies and Economical issues on eLearning and eHealth in Pacific

自分は博士論文の理論枠組みを発表する予定。センのケーパビリティアプローチだ。センは知れば知るほど魅力的だが、同時に知れば知るほど難解さも増す。  

今回の会議全体のテーマは”Meeting the challenges of Global Change”  プログラムを見ると海洋関係のシンポジウムが多い。  

グアムから来ている友達の友達は海洋管理の専門家で来週行くミクロネシア連邦の資源漁業省を立ち上げたのでそうである。Michael J. Gawel博士。 平和部隊でフィジーへ派遣。南太平洋大学のUSPNet設置を目撃している。71年だ。その後ミクロネシアをいろいろ回り当該地域政府の海洋関連業務を支援してきたらしい。  

60年代後半、あの頃の米国の若者は平和部隊かベトナム戦争の選択しかなっかたよな、と69年にベトナム戦争に参加した私の友人。冷戦の被害者は米国内も多くいる。 Gawel博士実は先週マーレーシアで開催されたドラゴンボート競争に参加するために来る事になっていたという。なんと豪州海軍を抜いてグアムチームが優勝。