やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

Dr Robert Underwoodと笹川太平洋島嶼国基金

Dr Robert Underwoodと笹川太平洋島嶼国基金

 

 グアム大学学長ロバートアンダーウッド博士は真の教育者であるが、1993から2003年米国下院議員として数々の功績をアジア太平洋特に島嶼地域に対し残した。

 オバマ政権下では連邦政府教育科学委員に指名されている。

 

 1991年にアンダーウッド博士がグアム大学の副学長のポジションにある時に、太平洋教育サミットを開催し、私が関与させていただいた。

 この会議のおかげで、太平洋島嶼国中の教育リーダーに日本の存在が広く知れ渡る事になり、その後の人材育成関連事業を展開する際に大いに貢献した。

 

 アンダーウッド博士の業績は一言では言い表せない。

 数々の米国防総省権限委託法に活発に関与。米国領の島嶼地域への政治的関与を啓蒙。そして太平洋島嶼の人々と米国のアジアの人々に対して教育的・社会的機会を拡張した。

 

 米国で真の意味で、アジア太平洋そして島嶼地域に関心と理解がある政治家は、ダニエル・イノウエ議員、アンダーウッド博士、そしてハワイで育ったオバマ大統領ではないか、と言われている。

 

 マレーシアの会議で黒川清先生にアンダーウッド博士をご紹介することができた。黒川先生曰く、彼はアメリカ社会を動かせる人だ、そうだ。

 そうなんです。日本がつき合うべき人なんです。どうも日本人はグアム=観光と短絡的に考えてしまうようだ。同会議に参加していた琉球大学の土屋先生も同様の懸念を示していた。グアムは日本の安全保障+海洋権益、そして対米政策にとって重要な島。

黒川先生、一年以内にグアムへ行くらしい。

 

 

 参照:グアムペディア

 http://guampedia.com/robert-underwood/