今回の島サミットに参加しなかったフィジーとパプアニューギニア。
両国とも中国との関係が深い。
中国に遠慮して参加しなかった、などという記事あったが何を根拠に書いているのだろう。
フィジーは、日本が首相ではなく外務大臣を呼んだので(フィジーの新聞ではオーストラリアの圧力に日本が負けて)不参加を表明。バイニマラマ首相は今年末に野田首相を日本に招待している。
中国の圧力とは関係ない。
パプアニューギニアは、政局の混乱を知らないと理解できないだろう。
独立の父、ソマレ閣下が心臓手術で長期不在中に国内の混乱を収拾すべく新たな首相が誕生した。
これに対しソマレ閣下及びその周辺は軍も動かして抵抗。
島サミットへ向け首相が日本に飛び立とうとした直前、最高裁が現首相を認めない、との判断を下したのである。
中国との圧力とはこれも関係ない。
中国の太平洋への影響を否定しているのではない。
このような誤解に基づいた中国への批判は、本質的な中国の影響、脅威を見逃してしまうことにならないだろうか。
太平洋で領土紛争を抱えていたのは米国である。下記米国内務省のウェッブに詳細がある。