先日開催されたシャングリアダイアログのパネッタ長官のスピーチ。
日本のメディアや評論は「中国の脅威、中国への牽制」と書きまくっている。
パネッタ長官のスピーチとQ&Aでは、「中国の脅威でしょ?中国への牽制でしょ?」しつこい質問を、何度も否定している。
(額面とおりに受け取っちゃいけない、ってことかしらん)
と考えつつ、ついカリフォルニア西海岸の漁師町にいたパネッタ少年がなんだか気の毒に思えてきた。
ところが「中国網日本語版」という中国発のニュースに、パネッタ長官のスピーチをそのまま素直に取ったコメント記事があった。
「日比が中国の包囲攻撃を期待 米国防長官は包囲を否定」
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2012-06/04/content_25557391.htm
この「中国網」がどのようなメディアか知らないのでなんとも言えないが、英語、仏語、オランダ語、ロシア語、アラビア語、韓国語、スペイン語、日本語、エスペラント語とすごい発信力だ。
米中が互いに脅威でない、牽制でない、と言い合っているのに他国がそうだ、と言っている構図はどう理解していいのだろう。
<英語の中国網の関連ニュース>
More US forces in Asia-Pacific 'inappropriate'
http://www.china.org.cn/world/2012-06/04/content_25562272.htm
Majority US warships in Asia-Pacific by 2020
http://www.china.org.cn/world/2012-06/03/content_25551948.htm
Panetta leaves for Asia-Pacific trip
http://www.china.org.cn/world/2012-05/31/content_25526514.htm
US to keep military presence in Asia