やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

太平洋を結ぶ海底光通信ケーブル

10年前、いや5年間ほど前まで、経済規模の小さな太平洋の島々を海底ケーブルで繋ぐ計画はそれほど望みを持って語れていなかったように思う。

先週、トンガ王国に念願の光通信ケーブルが施設された。フィジーからの延長。

バヌアツも来年を目指して話が進んでいる。

太平洋島嶼国の通信制度改革を牽引しているのが世銀である。

旧植民地体制のような独占電話会社体制は携帯電話会社、デジセルが来て解体された。

バヌアツの場合はインターネットギャンブルの衛星利用がきっかけだったけど。

(参考:米国がインターネットギャンブルを禁止するとバヌアツの全離島に電話が通じるhttp://blog.canpan.info/yashinomi/archive/123

これを機に競争を促進し、通信環境の劇的な改革が行われている。

バヌアツはAusAIDの支援を受け、大統領府に通信委員が設置され、また独立規制委員会もできている。先日はパブコメを募集し、6月末には新たなICT政策が発表される予定だ。