やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

一年の計は 1914

1月ももうすぐ終わるが、今年、午年2014年の「一年の計」は

 第一次世界大戦 にしたい。

 

平間洋一氏の本ももっと詳細に追って行きたいし、ビスマルク亡き後のドイツの動きも気になる。

「もし」ビスマルクが生きていれば!

「もし」カイザーに嫁いだヴィクトリア女王の長女がもう少し慎ましかったら!

第一次世界大戦がわかると今が、明日がわかるような気がしてきた。

 

ところで現在の日中関係を第一次世界大戦に例えたのは

ハーバード大学のジョセフ・ナイ

ブッシュ政権で安全保障会議を主宰したスティーブン・ハドレー

ヒラリー・クリントンの国務省のナンバー2であったジェームス・スタインバーグ

ともう一人のグループ、なんだそうである。

 

下記「地政学を英国で学んだ」から孫引きさせていただきます。

http://geopoli.exblog.jp/21914516/

 

「われわれの中で、一九一四年の例を引き合いに出して議論した。誰も戦争を望んでいないのはわかっているが、それでもわれわれは日中双方にたいしてコミュニケーションの失敗やアクシデントについて注意するよう促した。抑止というのは、合理的なアクターたちの間では大抵の場合には効くものだ。ところが一九一四年の時の主なプレイヤーたちも、実は全員が合理的なアクターたちだったことを忘れてはならない」(ジョセフ・ナイ)

「一九一四年の時のメカニズムは非常に役立つものだ。セルビア人のテロリストが誰も名前の聞いたことのない大公を殺したことで、最終的には参戦したすべての国々を破壊させてしまった大戦争を引き起こすなんて、一体誰が想像しただろうか?私の見解では、中国の指導部はアメリカにたいして軍事的に対抗しようとするつもりはまだないはずです。しかし中国や日本の頭に血が上ったナショナリストたちはどうでしょうか?」(ハーバード大学、グラハム・アリソン)