やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオの中国人、ハワイのミクロネシア人

これも気になっていたニュースである。 天皇皇后両陛下の訪問を控えたパラオで、海中の旧日本軍沈没船に中国の国旗が取り付けられていた、というニュースだ。 旧日本軍沈没船に中国旗 パラオの人気潜水スポットで発見 http://www.sanspo.com/geino/news/20150322/sot15032205010006-n1.html 中国ウォッチャーの福島香織さんが、うまく整理していたので拝読した。 パラオ海底の五星紅旗の愚   「天皇訪問」直前の挑発、「単なる悪戯」か? 福島 香織 2015年3月25日(水) http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20150324/279087/?rt=nocnt 国旗があるのも、はずれているのも発見したのは同じ共同通信の記者、とどこかで書いてあったので、真相は?と気にっていた。石垣島の珊瑚に自らいたずら書きをして記事にした記者もいたからだ。 中国人は、他の国でも国旗を飾ったりするのだそうだ。海中に国旗を、というケースもあるという。 だから今回のパラオの件が単なるいたずら、である事も否定できない。 しかし、天皇皇后陛下訪問前。時期が時期である。 パラオ人も怒り、4月15日には、直行便を削減、とあったが、残念ながら簡単に削減できなそうなのだ。われらが(力が入りまへん)ナカムラ大統領始め、パラオの4人のビジネスリーダーが直行便を引き入れ、中国人観光客で潤っているのだ。 もう一つ。ハワイのミクロネシアホームレスの話。 FBに動画が掲載され、議論を読んでいたのが気になっていた。 噂には聞いていたが、映像で見るのは始めて。 ミクロネシアから医療サービスを受けにハイワまで来た人々が帰国せず、そのまま居着いてしまう。 公道にテントをはり、道で用をたす。 コメントには、ハワイ州政府では対処できない、連邦政府がどうにかしろ、追い返せ、教育をしろ、と悲鳴とも読める声が山のように寄せられている。 パラオの中国人と、ハワイのミクロネシア人。(ハワイにはパラオ人ホームレスはいないそうです) 共通点は何か? ミクロネシア島嶼経済が、政治が、社会そのものが健全ではない、という事であろう。 米国のミクロネシア支援政策は大失敗、こんなヒドイ国はない、とが米国人自らが語るところ。 日本に戻したければ、ドーゾ。 安倍政権であれば喜んで引き受けるであろう。

An important video you should see - as well as the comments on Stephany Sofos video. We MUST do more to end this nightmare for these people and the residents of Oahu.

Posted by Partners in Care - Oahu's Continuum of Care on 2015年3月23日