やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ海洋保護区の進捗

レメンゲサウ大統領が掲げる「海洋保護区」しかも100%の商業漁業禁止を目指している。

政権発足と共に御旗に掲げ、世界のセレブ、ビリオネラー、プロパンガンダ環境組織を味方に前進してきた。

パラオ議会が一向に審議に入らないのに業を煮やして、若者の支持を集め、いよいよ国民投票で決める、と大統領言い出したようだ。

"Palau President prepared to call referendum on marine sanctuary plan"

Updated 20 April 2015, 17:40 AEST

http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/pacific-beat/palau-president-prepared-to-call-referendum-on-marine-sanctuary-plan/1438684

ところが事態は意外な展開に。

漁業資源管理地域組織のPNAトップが、始めて正式なコメントを、パラオ政府の要請を受け発表した。

商業漁業禁止にした場合パラオに割り当てられているVessel Day Scheme (VSD)を他国に販売する事は理論的に考えられない、としている点は、今までレメンゲサウ政権が国民に説明してきた内容と異なる。

パラオの海洋保護区案に対するPNAの回答

http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/1176

本件について、パラオのジャーナリストの下記のコメントでは、レメンゲサウ案は世界の国が支持してきた、と述べているのだ。

これは違う。PNA, FFA以外にも日本政府を始め関係諸国、支持はしていない。

支持しているのはPEWとお金持ちとセレブだけだ。(それと軍需産業関係者。)

情報が、明らかに操作されているとしか思えない。

Palau President not prepared to let PNA boss derail marine sanctuary scheme

Updated 27 April 2015, 11:24 AEST

http://www.radioaustralia.net.au/international/radio/program/pacific-beat/palau-president-not-prepared-to-let-pna-boss-derail-marine-sanctuary-scheme/1440598