一番最初に与那国を訪ねたのは1998年、1999年の「第3回やしの実大学」の準備のための事前訪問であったと思う。それから何度与那国に足を運んだであろう?
与那国行くと必ず訪ねるのが1919年生まれの池間苗さんが自宅の1階に開設した「与那国民俗資料館」である。
今回も訪ねたが閉まっていた。
3年前からもう閉めているのだそうだ。池間苗さんはお元気だが、もうご高齢、とのことであった。
与那国には、歴史や文化を知る場所はこの資料館しかないはずである。
今後どうなるのであろう?と勝手に心配していたら新たな計画が進行中でこの4月にはオープンするらしい。
与那国町のウェッブにその完成の模型がある。
新しい資料館は体験、交流スペースもあるようだ。
以前、自衛隊誘致が決定する前、安全保障について今よりもっと無知だったころ、そして近隣諸国の緊張が今程明確でなかった頃、私も八重山毎日新聞の上地さんのように海保の方がいいのではないか?もしくは知床のハマナスの咲く小清水原生花園に天皇御一家が下記の通り訪ねられ歌を詠んでいるように、別の形の抑止力があるのではないか、と考えたりした。
昭和29年8月13日 天皇陛下
昭和30年7月28日 清宮様
昭和32年8月11日 義宮様
昭和33年6月26日 皇太子殿下
昭和41年8月11日 常陸宮殿下 妃殿下
昭和52年8月29日 三笠宮殿下
今自衛隊が入る事が決定したが、与那国の文化や歴史を守る事は重要だと思う。
与那国は「与那国ビジョン」という町の在り方を策定している。
その将来像を下記にコピーする。これらは自衛隊の設置と何ら矛盾するものではないのではないだろうか?逆に相互補完する点があるのではないだろうか?
例えば「長命草入、陸上自衛隊カレー」とかどうでしょう?
-与那国町自立ビジョン-
http://www.town.yonaguni.okinawa.jp/project/ziritsu.htm
◎自分たちのことは自分たちで決定し、自分たちで出来ることは自分たちで行い、お互いがお互いを助け合う「ゆいまーる精神」溢れる「自治と自律の島」
◎県外だけでなく、台湾や中国,東南アジアなど世界の国々と自由に往来する「交流の島」
◎特産品や薬草,健康食品,観光地としての「与那国ブランド」が確立されることにより、地域資源を生かした産業が振興し、「どぅなんとぅ」が自ら立ち上げた企業が活躍する「自立経済の島」
◎貴重な動植物など島の豊かな生態系や美しい自然を守り、次代にこれを継承する「環境共生の島」
◎光ケーブルの敷設により、大容量インターネットが地域と各家庭に普及し、医療や教育,消費生活などの地理的不利性が軽減した「IT活用の島」
◎島民が安定した収入を得られ、かつ、生活にかかる費用が低く抑えられた、暮らしやすい「安心の島」
◎豊かな自然環境と伝統・文化に囲まれ、心豊かなスローライフを満喫できる「癒しの島」
◎子どもからお年寄りまでが安心して住める「長寿と子宝の島」