やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

植民される欧州 その1ストーンヘンジ

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今回の欧州訪問は、「植民」も訪問テーマの一つである。 欧州自体も植民されているのである。 例えば、ドイツのケルン Köln、ローマの植民地そのままの名前。 イギリスではストーンヘンジを見に行く機会があった。6千年前の「植民」である。 しかもオックスフォード大学教授の案内である。 「僕はストーンヘンジよりこっちの方が好きなんだけどね。」と最初に連れて行かれたのがお墓。 West Kennet Long Barrow

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氷河期が終了した1万年前以降、英国への植民が活発に行われたようだ。 映画「テス」に出て来るストーンヘンジのイメージ ー、「荒野にひっそりと佇む遺跡」というイメージを期待していた。ところが近隣に沢山ある遺跡群を見て驚いた。 しかも6千年前、巨大な石を何百キロも先のウェールズから運んできたのだそうである。 また人骨にはイタリアのDNAが出てきて、当時既に活発な貿易交流が行われていた事が想像できる。

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エーヴベリーという近くの遺跡群は直接石に触る事ができる。 日本であればパワースポットとして紹介されるであろう。 勿論石にしっかり手を当てて、6千年前のスピリットと交信してきました。