やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

蔡英文台湾新総統就任式(追記あり)

5月20日に開催される蔡英文台湾新総統就任式。

太平洋島嶼国からの出席者がニュースで流れた。

下記6名が太平洋島嶼国からの参加予定者。

 

 マーシャル諸島、ハイネ大統領

 パラオ レメンゲサウ大統領

 ナウル ワカ大統領

 ツバル ソポアンガ首相

 キリバス マアマウ首相

 ソロモン諸島 カブイ総督

 

太平洋島嶼国で台湾との外交関係を樹立しているのが現在6カ国。

中国との外交関係にあるのが、フィジー、バヌアツ、トンガ、サモアミクロネシア連邦パプアニューギニアクック諸島、ニウエ(NZ自治領を中国が独自に国家承認)である。

記事によると世界では22カ国が台湾との外交関係を樹立し、中米、カリブ諸島が多くを占める。

馬政権になってから太平洋島嶼国の中台合戦はおとなしくなった。

しかし、現在の中国の太平洋での動きや、台湾新政権の方向性を見ると、中台関係と太平洋島嶼国の間に新たな動きがあるのでは、と予測する。

島嶼国のリーダーを話すと、これを期待しているような発言も聞く。

ミクロネシア諸島、台湾は日本であった。

八重山諸島は今でも日本だが、以前は台湾にある日本の学校に行ったり、ミクロネシア遠洋漁業を開拓したのも沖縄の人である。

台湾を中心に、ミクロネシア諸島と八重山諸島は日本だったのだ。

またオーストロネシア語族、海洋民族としての文化的共通性も全く否定できない。

政治的な枠組みを超えた、経済、文化、歴史の交流があるかもしれない。

追記

外務省のウェッブにきちんと外交関係のリストがありました。

そうだった。バチカン!がいたのである。太平洋島嶼国ほとんどキリスト教徒です!

欧州(1ヵ国)

バチカン

中南米・カリブ(12ヵ国)

パナマドミニカ共和国グアテマラエルサルバドルパラグアイホンジュラス,ハイチ,ベリーズ,セントビンセント,セントクリストファー・ネーヴィスニカラグアセントルシア

アフリカ(3ヵ国)

スワジランドブルキナファソサントメ・プリンシペ