軍事訓練を受ける中国漁船の下記のニュースを読んで、数年前にパラオで拿捕された中国漁船の件を思い出した。拿捕の最中ではないが飛行機からの監視活動でパラオ法執行官2名と操縦士1名が行方不明になった。
「中国が「漁船団」に軍事訓練、南シナ海へ派遣」2016年 05月 2日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/angle-china-fishing-boats-idJPKCN0XT0FB
英文
China Trains ‘Fishing Militia’ To Sail Into Disputed Waters
May 1, 2016 By Megha Rajagopalan
http://www.oann.com/china-trains-fishing-militia-to-sail-into-disputed-waters/
数年前にあったパラオの中国船拿捕は、最近のパラオ政府が爆破したベトナム漁船の拿捕とはかなり違った色合いの事件であった。
まず、パラオと国交のない中国政府が慌てて中国の国交のある隣国FSMから駆けつけた。
捕まえた中国の漁師は肌の色が漁師らしくなく白かった。
拿捕と同時に自ら母船を爆破した。
船は安いファイバーではなくアルミでできていた。
通常漁業会社が引き取りにくるところ、中国政府がチャーター機を飛ばして引き取った。
拿捕された場所は漁場のある南方(最近多数の違法漁船が拿捕されている)ではなく、海底資源がある事が確認されている北方海域だった。
参考ブログ:
違法操業は隠れ蓑 - やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa
これらの情報、ニュースには出ていない。当方が現地の閣僚レベルの複数の方達から得た情報の集積である。
この情報と、上記のニュースを読めばもうこれは軍事情報収集活動だったとしか考えられない。
皆さんはいかがでしょうか?