やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

太平洋島嶼国の人口問題(3)年齢別人口比率

レーニンとクロマグロで忘れていましたが、太平洋島嶼国の人口問題でもう一点だけ書いておきたい内容があります。 それは、青少年人口が占める比率が非常に高い事です。

教育を受けられず、職もない若者が増えれば国はどうなるか?

また、離島の開発が進まなければ都市部へ集中し、その負担はさまざま形、即ち秩序の維持やインフラ等々に及びます。(及んでいます)

周辺の先進国が移民として受け入れるとしても、母国で教育を受けている必要があります。

私はパラオのナカムラ大統領が琉球大学が主催した学長サミットで

"Education, Education, Education!"

と強調された姿が今でも忘れられません。私はSPCと組んで太平洋島嶼青年協議会を設立しました。どうにかこの地域組織を通して、青年問題に関与して行きたいと日々考えています。

下記はUNDPからの人口ピラミッドです。上から順にソロモン諸島、ミクロネシア連邦、トンガです。3カ国とも20才までの人口が全体の50%前後を占めています。 https://esa.un.org/unpd/wpp/Graphs/DemographicProfiles/

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ソロモン諸島

 

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ミクロネシア連邦

 

 

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トンガ