やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオー上水の次は下水?守るのは魚か人か?

旱魃で水不足に悩まされたパラオ

今度は下水、だという。

故障の上にキャパシティの限界。

故障は、修理のパーツを台湾に発注。修理されるのは数ヶ月後。

その間、汚水は海に垂れ流し。海水浴のできないビーチがいくつか。。

加えて下水処理のキャパシティは限界を超えており、新しいホテルは自前の下水処理をする必要がある。

アジア開発銀行のコンサルが入っているが今日明日に対応できる話ではない。

海洋保護区で商業漁船を閉め出し、観光で食っていこうとするパラオ

上水、下水の基本的インフラの不備はその観光開発にも大きく影響する。

それよりも、大統領選が盛り上がるパラオでは、レメンゲサウ大統領は魚の聖域を作っても、人間の聖域を作らない、批判が出ているそうである。

Palau's crumbling sewer system breaks down, raw sewage flowing into the ocean

ABC News 地元ジャーナリストDet Carreonのレポートです。

http://www.abc.net.au/news/2016-07-11/palau's-crumbling-sewer-system-breaks-down,-raw/7585250