やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

西パプア問題ーどうやら身内の話になってしまったようだ。

今週、追ってきた西パプアのメラネシアスピアヘッドグループ加盟問題。 ふと気づくと当方の太平洋家族が重要人物として関わる話になったようだ。 太平洋島嶼国では、家族付き合いが基本である。 一人はバヌアツの若き政治家ラルフ・レゲンバヌ閣下。現在大臣職にある。ご尊父は国父の一人で、西パプアを一貫して支援してきたのはバヌアツであるが、最近の動きはレゲンバヌ大臣が引っ張っている。

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もう一人は親友の甥っ子で、海洋気候変動フィジー大使Amena Yauvoli閣下。久しぶりのしかも偶然の再会を果たし、その後MSGの事務局長に就任した。今回のメンバーシップの文言修正などは彼が中心となってやるのであろう。気になるは、西パプア問題に慎重なフィジー政府が彼の後ろにいる事だ。MSG事務局、即ち彼のいる場所は西パプア支持の、またレゲンバヌ大臣がいるバヌアツ。 そうとうなハイポリティクスが要求されるのだと想像する。

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二人とも超年下。甥のような存在である。 日本の伯母さんが見守っているからね!