やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パリ講和会議の記録

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アントニオ先生が引用したウィルソンの自戒の言葉(「民族自決なんて言わなきゃよかったよ。どんなに後悔しいているかわかるまい。」意訳です。)の出典を調べていたら、1920年に出版された"A history of the Peace Conference of Paris"をみつけした。

しかも ウェッブで読める。 https://archive.org/ ってすごい。ユネスコかと思ったが勘違いだった。 これがリンク先 429頁です。

https://archive.org/details/historyofpeaceco04temp

前後の文章も読みたいが、今は無理なのでメモだけ。

執筆者はケンブリッジ大学の近代史の先生、Temperley, Harold William Vazeille, (1879-1939)。 上の写真の方で、パリ講和会議に参加し、これはofficial history なのだそうである。全部で6巻ある。 A history of the Peace Conference of Paris, (6 vols) 1920-24; バルフォアのアドバイザーもつとめている。きっと新渡戸とも接点があったはずだ。 もしかしたら、新渡戸が書いた『日本-その問題と発展の諸局面』はTemperley先生を読者に想定しているカモしれない。