アントニオ先生が引用したウィルソンの自戒の言葉(「民族自決なんて言わなきゃよかったよ。どんなに後悔しいているかわかるまい。」意訳です。)の出典を調べていたら、1920年に出版された"A history of the Peace Conference of Paris"をみつけした。
しかも ウェッブで読める。 https://archive.org/ ってすごい。ユネスコかと思ったが勘違いだった。 これがリンク先 429頁です。
https://archive.org/details/historyofpeaceco04temp
前後の文章も読みたいが、今は無理なのでメモだけ。
執筆者はケンブリッジ大学の近代史の先生、Temperley, Harold William Vazeille, (1879-1939)。 上の写真の方で、パリ講和会議に参加し、これはofficial history なのだそうである。全部で6巻ある。 A history of the Peace Conference of Paris, (6 vols) 1920-24; バルフォアのアドバイザーもつとめている。きっと新渡戸とも接点があったはずだ。 もしかしたら、新渡戸が書いた『日本-その問題と発展の諸局面』はTemperley先生を読者に想定しているカモしれない。