やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ麻薬取締官が手を染める麻薬犯罪

これもパラオ大統領選と関連しているのだろうか?

パラオの麻薬取締。一時取り締まり強化のニュースが出ていたが最近は見なかった。

8月14日の下記のニュースでは、麻薬取締官自身が麻薬に手を出し、しかも摘発した事件のもみ消しをしていた容疑で逮捕された、との事である。

Ex -Palauan Drug Enforcer Faces Tampering And Using Drug Evidence Charges

August 14, 2016  Bernadette H. Carreon

http://www.pacificnote.com/#!Ex-Palauan-Drug-Enforcer-Faces-Stealing-And-Using-Drug-Evidence/cjds/57b05ba00cf23f8fc3b5e305

警察官全員の麻薬使用検査もするという。また検査する人が麻薬使用者だったらどうなるんだろう?

これが小国の独立、民族自決の現実だ。レーニンの呪い。

パラオの麻薬と言えば、ペリリュー島である。

先日、自衛隊が慰霊祭を行ったばかりの島である。多くの日米の軍人が命を失った島である。

戦争の爪痕が残る島に産業はほぼない。あるのは麻薬だ。

多くの子供達も使用している事が調査でわかった、と数年前新聞に掲載されていた。

ペリリューはナカムラ大統領始め多くの政治リーダーを生み出している島でもある。

麻薬を最初に持ち込んだのは日本軍である、とこれは米国人から聞いたが、本当かどうかは調べていない。

突然のベルズ法務大臣の大統領選出馬。

これが意味するものは何であろう?

確かベルズ法務大臣のご子息は麻薬中毒の若者の乱暴を止めようとして殺害されたと聞いた事がある。

パラオの闇の奥は、悲しくなるほど深い。