オバマ大統領に説教するレメンゲザウ大統領（１）

 

自らが強く要請した日本からの直行便（全日空）が就航した日、パラオのレメンゲザウ大統領はハワイにいた。 ハワイでオバマ大統領に会っていたのだ。 米国の対太平洋島嶼国支援の窓口とも言えるハワイの東西センター内にあるPIDP(Pacific Islands Development Program)が第10回Pacific Islands Conference of Leaders を８月３１日に開催。 下記に詳細がまとめてある。

10th Pacific Islands Conference of Leaders Statement to President Barack Obama and the Government of the United States of America PIR Editor, 09/07/2016 http://www.pireport.org/articles/2016/09/07/10th-pacific-islands-conference-leaders-statement-president-barack-obama-and

興味深いのは15ある項目の中で海洋、水産資源に関する項目が6-11の６項目と半分を占める事だ。 ６、７ではSDGでもフォーラム総会でも海洋重視であると念を押し、続く８、９、１０、１１はマグロ、水産資源の話である。 以前書いた太平洋島嶼国と米国の漁業協定を進めるよう要請している。

米国が、といより米国の旗で操業する台湾漁業者がそんな高い入漁料は払えない、と交渉決裂になっている話をどうにかしろと要請している。

参考

クロマグロ管理は米国の言いなりか？ - やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

肝心のオバマ大統領はとっととミッドウェーに行ってしまったようで上の集合写真に姿は見えない。 オバマ大統領はミッドウェーに何をしに行ったのか？ ブッシュ大統領がその退任間際に宣言した世界最大の海洋保護区の一部であるPapahānaumokuākea Marine National Monumentを更に拡大したのである。139,818 square miles から　582,578 square miles　へと約４倍広くなった。アラスカ州に匹敵する広さだ。

NOAAの下記のサイトより Papahānaumokuākea Expands, Now Largest Conservation Area on Earth August 2016 http://sanctuaries.noaa.gov/news/aug16/president-announced-expansion-of-papahanaumokuakea-marine-national-monument.html

このオバマ大統領にレメンゲザウ大統領がIUCNの会議説教しているビデオを見つけたのだが、これは次回ご紹介します。