台湾のFBFから教えてもらった日本の台湾植民のはなし。
『台湾の歴史』 許文龍著 読了。
https://drive.google.com/file/d/1y2I34sWx9CGDHcnHi4heEo9oyJErbJGf/view?usp=sharing
参った。日本の植民政策を正当に理解しているのは台湾人だ。
この本を紹介してくれた台湾のFBFの方からは
「台湾が日本に植民されていなければフィリピンのようになっていた。日本時代50年、最初と最後の10年を除いた30年は、台湾は世界で一番豊かであった。」 と聞かされている。
許文龍氏は実業家で多分ビリオネラーでヴァイオリニスト。そして李登輝や陳水扁と共に政治活動もされている。 本は講演内容をまとまたものなので、読みやすい。
台湾の人は日本の植民を怨んでいるのではないの?
日本の統治は酷かったのではないの?
抗日活動あったと聞いているし。。 そ
んな漠然とした台湾に対する私の認識は180度覆された。 そしてそれはプロパガンダではなく、理性的な記述で表現されているのだが、それでも「信じていいのだろうか?」という気持ちがわいて来る。 許氏は植民政策を3つに分類する。
1. スペインの南米で行った掠奪型
2. イギリスのインドで行った搾取型
3. 日本の台湾で行った投資経営型
日本が台湾に植民したのは台湾のためではなく、日本のためである。日本の利益と、国際社会から認められる事。そして一流の人材(児玉、後藤、新渡戸などであろう)を送ったこと。
許氏の議論の展開はあくまでも理性的である。 この本を紹介してくれた台湾人のFBFの方にお礼をした。冗談で許さんによろしくお伝え下さい、と書いたら、わかりました、と。お知り合いなのだそうである! 来年、台湾滞在の予定を立てている。
<後日談> 渡辺昭夫先生が論文を掲載された拓殖大学が発行している雑誌を入手すべく、また新渡戸の足跡を訪ねたいと思い、茗荷谷の同大学を初めて訪ねた。 新渡戸、後藤の胸像が。そしてそこには許文龍氏の名前が!! 日本の植民政策は台湾人が一番理解し、評価しているのだ。肝腎の日本人は何も、知らない。