米国海軍を退役し、今は教育の現場で活躍されているらしいTim Dooreyキャプテンの短い記事であるが、興味深いので取り上げたい。
IUU Fishing in the Developing World: A Growing Threat to Regional and Global Security
Tim Dooreyキャプテンについては下記を参照
https://my.nps.edu/web/ccmr/-/tim-doorey
以下記事をまとめる。
違法操業は法執行の担当で海軍に勤めたTim Dooreyキャプテンは縁遠かったが、途上国にとって違法操業は国家安全保障のトップ5に入る脅威であることを、モルジブ、スリランカ、バングラデシュから集まった沿岸警備隊、海軍、市民海防関係者から報告を受けた。
スリランカにおいては、海軍のトップ6名が違法操業が国家最大の安全保障課題であるという。スリランカの海軍は狂信的な“Sea Tigers” と闘った強者たちである。彼らが違法操業の危険を、国家最大の安全保障の脅威と指摘するのだ。
アジアだけでなく、アフリカの沿岸、島嶼を抱える37カ国。内陸国のウガンダ、マラウィなども違法操業の脅威がある。それは外国のトロール船だけでなく国内の漁師が関与している事もある。
2014年オバマ政権が遅ればせながら立ち上げたPresidential Task Force on IUU Fishing。トランプ政権でも継続されるのであろうか?
この記事には具体的脅威は書いていないが、漁業資源の問題以外に違法操業が麻薬、マネロン、人身売買の温床になっていることも筆者は認識しているのではないか?
以前読んだ下記のミクロネシアの海洋安全保障の実態を書いたレポートを思い出した。
5年前より自分の理解度も少しは改善されているであろうから再読したい。
BORDER SECURITY TRANSNATIONAL CRIME IN MICRONESIA (PART 1) by Michael Yui: Singapore
MICRONESIA AND ITS LAW ENFORCEMENT PROBLEMS (PART II). by Michael Yui: Singapore
BORDER SECURITY - TRANSNATIONAL CRIME IN MICRONESIA by Michael Yui: Singapore