やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

現代海洋法の潮流第一巻「海洋法の歴史的展開」読書メモ

本当は第3巻を読むよう、坂元教授からご教示いただいたのだが、図書館で第一巻を手にしたらグロチウスがあったのでこちらも借りた。

読んだのは、

第一部海洋法通史の「第一章海洋前史」(明石欽司著)と

第二部海洋の諸制度の発展史にある終章「海洋法の発展の軌跡と展望」(杉原高嶺著)である。

明石論文は最後の文章が印象に残った。

「... そこには同時に、海洋法の歴史(そして国際法史一般)を考察するさいの理論と実行の双方の検証、さらにはそれらの相互関係の検証が必要であることが示唆されているのである。」(18頁)

まだ大学院が開始して2週間だが、この「理論と実行」がどうも気になっていた。

そして杉原論文で議論されている、自由やレッセ・フェールについて、センを通してアダム・スミスを知った当方としては、国際法の中でこの両概念がどのように議論されているのか、さらに興味を持った。

パラオのレメンゲサウ大統領がEEZの水産資源を囲い込んでしまうことを、海洋法照らして疑義があると指摘するだけでいいのであろうか?小島嶼国経済の崖っぷちの状態も理解する必要があるのではないだろうか?

それは自らでは開発も管理もできない広大なEEZを目の前に、経済的自立どころが年金破綻の実情を抱える島嶼国の困窮を理解する必要がある、ということではなかろうか。

そうだ、サイパンのカジノスキャンダルの件も書かなければ。

しかし、今日は図書館の日。。。