エリザベス女王を描いたネットフリックスの映画Crownは面白かった。
その中でエディンバラ公とアフリカの英領を訪ねるシーンが出て来る。エディンバラ公の現地人への差別的な対応と象やキリンなどの野生動物への畏敬の様子が対象的に見えた。そして同公の環境保護活動を思い出した。WWFの総裁でもある。
日本の皇太子殿下宛にイリオモテヤマネコ保護に関する「要請書」を出したとwikiで読んだ。
本当であれば、なんと、厚かましい態度であることか。。逆は有り得ない。即ち、日本の皇族が英国王室のメンバーにこのような手紙を出す事は有り得ない、と思う。
wikiには参考資料として今泉忠明著「動物百科 イリオモテヤマネコの百科」が上げられていた。同書を確認すると1978年1月31日の新聞に掲載されているという。
そこで新聞のアーカイブで検索。読売新聞であった。
以下見出しから
「拝啓 皇太子さま エジンバラ公より、絶滅寸前のイリオモテヤマネコ 保護にお力を 「貴重な宝に」と返書」
同時に朝日新聞の1978年2月15日付けで「ヤマネコ優先の提言(西独学者)に地元が強く反発」という記事もみつけた。
もしや?
ライハウゼン博士自身がナチと関係があった資料はウェッブ検索では見つからなかったが、ノーベル賞を受賞した動物行動学者のコンラート・ローレンツはナチと関係があった。ローレンツ博士ライハウゼンと「Motivation of Human and Animal Behavior: An Ethological View.」という本を書いている。
もしかしたら、ライハウゼンのイリオモテヤマネコ優先の提言の背景には、人種差別があるのではないか?そしてそれを支持して、皇太子殿下までに手紙を書くエジンバラ公。
ここに西欧的な、The Coveにもつながるような、動物優先、人間、強いて言えば非白人を無視、もしくは抹殺も厭わない、ナチが主導してきたような(と言ってもその実態をまだよく知らない)環境保護、動物保護のイデオロギーがあるのではないか?
それにしても日本は幸運だ。皇太子殿下のエジンバラ公に対する回答が新聞に掲載されている。
「保護の処置は、その島に住む人たちの生活と両立できるようなやり方で、しかも島の人たちが、イリオモテヤマネコやその他の生物を貴重な宝として誇りに思えるようなやり方で、遂行されることが望まれます」
日本には数千年も続く環境保護の思想があるのだ。
国土の3分の一を王のものとして市民のアクセスを制限している大英帝国。
エジンバラ公とシーシェパードが重なって見えてきた。