やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ブルーエコノミーって何?

まやかしのブルーエコノミーと書いておいて肝心の「ブルーエコノミー」とは何か、きちんと認識していないので、ウェッブサーチをしたら、非常に興味深い情報が出て来た。

私が触れていた「ブルーエコノミー」は下記の世銀にある、海洋を利用した経済開発だ。

 

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http://www.worldbank.org/en/news/infographic/2017/06/06/blue-economy

 

しかし、Gunter Pauliという人がもっと広い概念の「ブルーエコノミー」を提案し、あの黒川清先生が翻訳した本まで出版されていた。

 『ブルーエコノミーに変えよう 』グンター・パウリ (著), 黒川 清 (翻訳)、 2012、ダイヤモンド社

 

このGunter Pauliとは何者かサーチしていたらブルーエコノミーホールディングスという投資会社を設立し日本の政治家を巻き込んだ事件にもなっているようだが、情報は限られているようでどこまで本当なのか?

 

アベノミクスの仕掛け人に重大疑惑。なぜ捜査に圧力をかけたのか?

2016年09月09日

https://news.goo.ne.jp/article/mag2/nation/mag2-219266.html

 

もしかしたらGunter Pauli氏は環境保護という美名の下で金融活動を行っていたのか?ローマクラブとの繋がりもあるようだ。

黒川清先生はこのブログの愛読者で一度会いたいと連絡をいただいた事がある。しかし当方の主人が考古学者である事を知ると、所謂「コントラクトアーケオロジー」と呼ばれるお金になる考古学事業を提案してきた。ここはセンシティブな話なのだが、学問としての考古学を目指す人は「コントラクトアーケオロジー」を極力さける。学問の自由が奪われるからだ。まともな学者が手を出す分野ではない事をアドバイスさせていただいたが、その後何もご連絡はない。

それにしても「環境と海洋」のキーワードは世界のビリオネラー、セレブリティ、起業家、投資家、メディア、学商等々をどこまでも魅了するようだ。それだけ大きなお金が動く、ということであろう。