やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ニューカレドニアの闇の奥ー麻薬と酒で沈む太平洋島嶼(リンク追加)

来年独立に向けて住民投票がされる仏領ニューカレドニア

同地の大統領が新たな安全保障計画を発表。

New Caledonia announces new security measures amid crime spike

RNZ 2017.12,23

https://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/346857/new-caledonia-announces-new-security-measures-amid-crime-spike

2009から2016年にかけて犯罪は30%増加。そのほとんどがアルコールが原因で、4分の一が未成年によるもの。さらにその半分は15歳以下だという。

19%の女性がパートナーからの暴力を受け、路上での死亡数はフランスの4倍。

Germain大統領はニューカレドニアの若者が酒と麻薬という武器でdrowningされていることを指摘。その対策に動く。

感想

drowningの訳はこの文章では何を選ぶべきだろう?私は「沈む」にしたい。

こんな状態で独立ってどうなんだろうか?独立すれば改善するのだろうか?

パラオも同様だ。

海洋環境保護や「島が沈む!」と気候変動対策なんて言っている人は島の事を知らない、知ろうとしない。島社会の本当の問題は、この「闇の奥」にあるだから。