昨年、太平洋で失踪したアメリア・イアハートが日本軍に捕まった証拠となる写真が見つかったとの大きなニュースに触れて、太平洋を巡る日米同盟分断か、と危機感を持ち、この問題を追うだけでなく産経のジャパンフォーワードにも記事を書く機会をいただいた。
Amelia Earhart as Japanese POW is Fake History Repeating Itself
http://japan-forward.com/amelia-earhart-as-japanese-pow-is-fake-history-repeating-itself/
ところが、サイパンの空港にイヤハートの銅像が立つ話が進んでいるとのニュースがあった。
これが意味するのは、事実や検証に関係なく日本軍処刑説を支持してしまう、という事だ。
心配し過ぎかもしれないが、第二の慰安婦像問題になるのではないか、と思い急遽Facebookに公開のグループを開設した。
英語の公開グループはいくつかある。
しかし肝心の日本人が知らないのである。問題は日本のメディアが欧米のニュースをそのまま流す事だ。昨年のフェイクニュースは、「山猫男爵」というブロガーさんがオリジナル写真集を見つけて解決されたが、この話は竹の子のように途切れる事はないのである。
アメリア・イヤハート問題は、防衛大学元教授平間洋一先生、そして亡くなられた太平洋学会の中島洋さんが追っていたのを私は少し知っていた程度。
歴史家でもないし軍事史も知らないし、実は余り興味がない。が、太平洋島嶼国を30年近くやってきて、私以外にこの問題をフォローする人がいるのか不安になってきた。
開設したばかりのこのグループのメンバーが上げた資料をなんとなく見ていたら重要な記録があった。
米国スパイ説は以前からあったが、日本政府の「極秘」文書の記録が公開されている。
米国政府はアメリアの捜索を口実にして日本南洋領のスパイ活動をしていた事が書かれている。
アメリアの夫George P. Putnamも捜索を口実に日本領海内に入ろうとしていた。
標題:18.米国飛行機(女流飛行家アメリヤ・イヤハート)遭難ノ件