やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

中国人民解放軍海軍、遠望型衛星追跡艦フィジーに現れる!

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 フィジーに寄港している中国人民解放軍海軍のYuan Wang 7(遠望7号)

PRC Research Vessel Refuels, Restocks After 100 Days At Sea

April 25 2018 http://fijisun.com.fj/2018/04/25/prc-research-vessel-refuels-restocks-after-100-days-at-sea/

 

中国人民解放軍海軍の Yuan Wang 7 (遠望7号)は100日間の航海ができる。フィジーには補給のための寄港。遠望7号はすでに、70 回、 1.5 million nautical milesを航海、活動しているという。

この数字が意味するところがわからない。 そして7号と称しているように、全部で遠望型衛星追跡艦を7隻持っているようだ。 ウィキのデータだが中国は1960年代から衛星追跡に動いていた。

下記長いが、ウィキから。

「1960年代半ばから、弾道ミサイル開発のために落下地点となる南太平洋に派遣する追跡艦の構想が練られ、その結果第一世代にあたる遠望1号, 2号が1979年に就役した(進水はそれぞれ1977年8月31日と1978年9月1日)。1980年3月には、ミサイルの実射演習のために、この2隻と補給艦、サルベージ船、さらに護衛のための駆逐艦まで加わって編成された20隻以上の一大観測船団が、南太平洋はフィジー近辺に進出して、5月に行われた東風5号ミサイル試験を待ち構えた。」

さらにキリバスの国交が台湾に変わったことから、太平洋で宇宙基地を失う。

キリバスの近くクワジェリンに米国のミサイル基地がある。米国がこのタラワの中国衛星基地の存在に神経を尖らせていた話は90年代に噂で聞いたことがある。

「遠望は任務のため太平洋、大西洋、インド洋に広く散らばり、長期に渡って行動する。そのため中国は船上観測において世界でも有数のノウハウを持つ国になったと言われている。中国は宇宙開発のためにアフリカに複数の拠点を持っているが、特に重要な太平洋域には、キリバスのタラワに宇宙観測基地を設けたこともあるが、2003年11月にキリバスが台湾と外交関係を持ったことに反発した中国がキリバスと国交を断行し、その際に宇宙観測基地も撤退したことで太平洋域の観測基地がなくなってしまったため、遠望による船上観測の重要性はあがっている。」

海洋での衛星追跡活動、海洋法に何か書かれていたであろうか?無害通行になるのであろうか?? これ、私の専門分野になるんだよねー。やばい。即勉強だ!