やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

読書メモ「ヴェルサイユ条約」牧野雅彦著

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日本の南洋統治を、南進を、そして民族自決を、さらに近現代史を理解するのに第一次世界大戦ヴェルサイユ条約は外せないんだ、とわかって数年。

国際連盟規約がヴェルサイユ条約の中にあるもの最近知った!

ヴェルサイユ条約」を勉強しなければ、と手に取ったのが『ヴェルサイユ条約』牧野雅彦著で副題にマックス・ウェーバーとドイツの講和、とある。

マックス・ウェーバーも講和会議に参加しドイツの講和を望んでいたのだ。「責任倫理」を説いたウェーバーは「戦争責任」を否定する。両者の「責任」はドイツ語では違う言葉である。(6−10頁)

しかし、結局ヴェルサイユ条約はウィルソンの案と違う形になりアメリカとドイツはウィルソン講和を巡り「共犯者」となっていく。(28ー29頁)

 

実は現在10位のプロジェクトを同時に抱え、この本を読む集中力が出てこない。全然知らないドイツ社会の話なのだ。

ちょっと時間をおいてきちんと読みたい。手に取って数頁開いた、という記録だけ。