やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ、中国に飲み込まれるか!(修正・追記あり)

パラオの知り合いのジャーナリストの呟き。
彼はかなり穏健派なので、彼がここまで言うのはかなり中国の圧力が「やばい」ところまで来ている、と理解して良いだろう。
Jeff Chiu (名前修正しました) という Sea Passion Hotelパラオパシフィックエアウェイのオーナー(だと思います)が7月のパラオ議会開会ゲストスピーチを行なった、というのだ。

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 中国がパラオ議会に招かれたという意味にとれ、台湾追い出しのサインである、と。
 
Jeff Chiu氏のスピーチが送られて来た。パラオで中国が何をしようとしているのか、パラオの人たちも世界に知って欲しいのであろう。
これはやはり中国政府の圧力だ。しかもかなりストレートに述べている。現在中国と国交のないパラオの旅行業は禁止されておりこれ以上やっていけない。残念ながら撤退します、と言う内容だ。なぜこのような内容が議会開会式のゲストスピーチなのか?やはり圧力以外の何物でもにない。
なお、中国人観光客が減ることを多くのパラオの人が喜んでいるとのこと。でもそんなに簡単に中国のビジネスが引き上げるだろうか?現在中国の観光客は全体の50%を占める。

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