やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオで過激テロリストが養成される

 このブログでは、太平洋島嶼国の「闇」の部分をかなり書いて来た。

さすがにテロとは太平洋島嶼国は無縁であろう、と思っていたがあのパラオイスラム過激テロリストが養成され、インドで逮捕されたというニュースである。

インド人のQamar-uz-Zamaは2008年から2012年パラオのお店で働いていた。その間、インドネシアとオーストラリアからパラオに来ているイスラム人々の宗教グループに参加し、過激ムスリムとなった。

www.hindustantimes.com

パラオの人口の半分近くが海外からの労働者である。彼らの行動を監視するほどの法執行キャパシティはないはずだ。それに頑張ってはいるが30名弱の海洋警察では国家安全保障は守りきれない。海からいつでも、どこでも侵入できるのだ。以前はビンラディンの逃亡先という噂もあった。

脅威は中国だけでは、自国公務員の汚職だけ、ない。