やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

マハティール首相来日で思う英米中の金亡者と1MDBそして海洋保護区

マハティール首相が来日されていた。

平成30年秋の叙勲で桐花大綬章を受章され大綬章親授式に出席するためだ。

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マハティール首相のFBより

https://www.facebook.com/TunDrMahathir/photos/pcb.10155979400538652/10155979400463652/?type=3&theater

 

マハティール首相のお姿を拝見する度にこの高齢者を引っぱり出さなければならなかったほどマレーシアは国家として崖っぷちに立たされ、その原因が英米中の金亡者と1MDBそして海洋保護区にもつながることを思い起こす。私は海洋問題を扱っていなければ1MDBの事を知る由もなかったであろう。

笹川平和財団のミクロネシア海上保安事業を2008年に立上げ、ミクロネシア3か国の中でもパラオを強化することを主張してきたのは私と笹川陽平氏である。(但し、パラオを巡る笹川氏の認識と私の地政学上の認識は一致していない、と思う。)

レメンゲサウ大統領との交渉の中でパラオの「海洋保護区」に深く関わる事となってしまった。裏も表も全部知っているどころか私は当事者の一人だ。世界のビリオネラーが、世界の軍事産業が、そしてセレブリティが禿鷹のようにパラオの海洋保護に群がる姿を目の前で見て来た。

実際の海洋保護とは殆ど関係ないセレブリティ外交と呼ばれる、ビリオネラー、ハリウッド、モナコ大公、チャールズ皇太子が絡んでいるのだ。目的は1MDBのような租税回避を目的とした金融システムの構築。即ち海洋保護という美名の下の信託基金の設置である。

 

f:id:yashinominews:20181107045825j:plain デカプリオと1MDBのジョー・ロー。今中共政府が匿っているそうだ。

できればこの話も今とりかかっている博論に入れたい。いかにメガ海洋保護活動が空虚な議論なのか。BBNJ(EEZの外側の海域の管理の議論)がなぜ金、金、金なのかここがわかると理解できるのだ。

 

<過去の関連ブログ> リストアップしていたらこの件に関連して山程書いている事がわかりました。

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