やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオへの監視提供与の問題点

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パラオは豪州と日本財団から海洋警察に船が贈与されているがどれも、離島の緊急要請に対応できず、民間の船が救助に向かった。

これはパラオ海洋警察のせいではない。日本財団、国交相の造船利権、天下り利権である。私は目の前で見て来たのだ。パラオが不要と言っている船を押し付けるように供与した。彼らには自らメンテしたり、運営する能力がないのだ。それは彼ら自身がわかっている。

解決策は? 日英豪で協力して側面支援体制を整える事。今回でわかったように民間のボートは対応できる状況であるので、民間との連携を正式に構築すること。

今週から開催する台湾の蔡総統の太平洋島嶼国訪問。台湾も監視艇を供与するという。確か安倍政権も新たに監視船を供与するはずだ。メンテ、運営のことがしっかり検証されているのか?