米国のことも学ばなければと思い、同志社の阿川尚之先生の授業に顔を出したらなんとマルクスから。
授業中意見を求められ、共産主義宣言と言えば伊藤博文がお世話になったローレンツ・フォン・シュタインで云々と言ったら阿川先生はシュタインとマルクスの関係をご存知なかったそうで、「それ発表して」と。
墓穴を掘ってしまった。で、この10連休は墓掘りをしますがなんとなくワクワクしている自分。
読む資料のリスト ー 全部読めない。多分つまみ読み。
下記はケンブリッジ大学の博論だと思うが2014年だから比較的最近の論文がウェブで読める。シュタインとマルクスの社会主義。欧州はシュタインの存在さえ無視していたが、世界で唯一日本がシュタインを明治の国家形成に取り入れていたのだ。これってすごいことじゃない?
Lorenz Stein and German Socialism 1835-1872
Diana Siclovan King’s College September 2014
それからシュタインに最初の書簡を往復したのは福沢諭吉。これを阿川先生が聞いたら驚くと思う。お知らせよう。
「日本におけるシュタイン問題」へのアプローチ
瀧井,一博、人文學報 = The Zinbun Gakuhō : Journal of Humanities (1996), 77: 27-62
日本のまともな学者はマルクスではなくてシュタインを研究していたのだ。きっと!
へーゲル学派とローレンツ・シュタイン
柴田隆行、「前期シュタインの社会思想研究(1)ギゾー」東洋大学社会学部紀要2002-02 5-23頁
以下、同志社の図書館に収蔵されている書籍
シュタインの社会と国家 : ローレンツ・フォン・シュタインの思想形成過程 / 柴田隆行著