やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

王毅アイランドホッピング:パプアニューギニア 安全保障協定にNO

パプアニューギニアも中国にNOを。
このパプアニューギニア外相のインタビューは重要です。大凡の内容です。
安全保障協定は前政権で協議が開始し、現政権が案を作成した。しかし太平洋島嶼国が1985年に署名した(ラロトンガ条約)という地域の安全保障枠組みがあり、(米国と安全保障協定を締結するミクロネシア3カ国は含まれてません)パプアニューギニアはその枠組の中にあり、あawkwardな立場に陥ってしまう。世界の米中対立の中に太平洋を引き込む危険なことはできない。パプアニューギニアはピースメーカーである。話し合いはできる。来年に持ち越しである。
 
パプアニューギニア始め、安全保障の支援は必要なのだ。来年まで早急に日米豪NZ仏英が具体的安全保障体制を組めるかどうかが鍵。それにしても中国外務省は何をしているのか?パプアニューギニアの国政選挙は7月9−22日。現政権に署名する立場ではないし、野党、オニール元首相は王毅訪問をメディアで批判している。
 
Soroi Eoe外相が述べていた地域の安全保障枠組みとは・・

 

Rarotonga Treaty nuclear free Pacific (1985);

cooperation in fisheries surveillance and law enforcement (1992);

law enforcement cooperation (1992);

regional security cooperation (1999);

Biketawa Declaration - good governance & conflict prevention (2000);

counter terrorism (2002);

Boe Declaraion - expanded concept of security(2018)

 

ラロトンガ条約 非核の太平洋(1985年)

漁業監視及び法執行における協力(1992)

法執行協力(1992)

地域安全保障協力(1999年)

ビケタワ宣言 - グッドガバナンス&紛争予防(2000年)

テロ対策(2002年)

ボエ宣言-安全保障の拡大概念(2018)