やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

夫婦のキキ ー 危機、忌諱、暉々、奇奇、毀棄、鬼気、帰期

「そんなにがんばって仕事をして夫婦関係は大丈夫か?」

日本財団の宮崎さんは遠くから暖かく、時に厳しく応援してくださっている。

先日、唐突な質問に一瞬たじろぎ、思わず

「キキです!」と応えてしまった。

キキにも色々ある。危機、忌諱、暉々、奇奇、毀棄、鬼気、帰期。

なぜキキか?

夫婦の会話1

「もう仕事したくなーい。おじさん、おばさんのイジメに耐えられなーい!」

「よく考えてごらん。なんでおじさん、おばさんは君をイジメるの?君を評価しているのは誰?

おじさん、おばさんは評価されているの?」

(そうだよな、かわいそうなおじさん、おばさん。)

夫婦の会話2

「出張行きたくなーい。おじさん、おばさんにイジメられるー!」

「よく考えてごらん。誰が君に出張して欲しいとリクエストするの?組織のトップの指示の意味を考えてごらん。家の事は僕がやるから安心してしっかり仕事をしてきなさい。」

ここまではキキではない。

出張から戻ると、時差もあり長距離移動の後で朝起きられないグウタラ妻に夫は「ゆっくりしていなさい、」と言ってコーヒーをいれてくれる。

時に、朝食まで作ってお盆に乗せて持って来てくれる。

こんな状況が数ヶ月続き、流石にこんな事を続けてはいない、と思い朝早く起きた。

朝食、お弁当、片付けなどを久しぶりにした。ところが、

「なにやっているの。困るんだよな。ルーティンがあるんだよ。オーダーがあるんだよ。朝の支度は僕の範囲なんだから、余計な事してほしくないなー。キッチンを仕切るのは一人でいいんだよ。」

領海侵犯、実行支配、ディスピュート。

こうなると「危機」である。

この危機の状況をどのように打開すべきか。

先日のパネッタ長官曰く、良い時も悪い時もある国家関係。あらゆるルートでコミットしておく必要がある。

安全保障は夫婦関係に役に立つなあ。