やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

第7回太平洋島サミット2015年福島開催決定

先般東京で開催された太平洋・島サミット第2回中間閣僚会合(the 2nd PALM Ministerial Interim Meeting : MIM2)で、第7回太平洋島サミット2015年が福島で開催される事が発表された。 会議の総括は外務省のウェッブで確認できる。(下記にリンク) 議事録…

琉球大学主催「島と海」のシンポジウム

先のブログでご紹介した通り、10月27,28日と琉球大学主催「島と海」のシンポジウムに参加する機会をいただきました。 参加というのはコンセプト作りから、参加者の選定、しかも自分の発表までも含み、結構大変な作業になりましたが、海洋政策研究財団の寺島…

OIST - SOEST 沖縄ーハワイを結ぶ海洋科学

琉球大学主催の「島と海」のシンポジウム参加のために沖縄に来ています。 国際沖縄研究所の藤田陽子教授の依頼でコンセプト作りからお手伝いしましたが、実際は海洋政策研究財団の寺島常務のご指導をいただきなから、進めてきました。 寺島常務のアドバイス…

パラオと台湾 急接近?

パラオのニュース、インターネットのおかげで現地にいるがごとく入手できる。 一時、中国と台湾が太平洋島嶼国の奪い合いで大合戦を繰り広げていた時期があった。 馬政権になってから下火になった。 <参考> 知本温泉的南島考<台湾主催の島サミット延期> …

『南太平洋における 土地・観光・文化』白川千尋著

フィールドワークを予定しているバヌアツの、同国政府からの許可がやっと取れ、今度は自分の大学の倫理委員会の審査に臨む事となった。ヤレヤレ。長い道のりだ。 それで思い出したのがずっと以前に購入した『南太平洋における 土地・観光・文化』。 著者白川…

『愛するということ』エーリッヒ・フロム

昔、心理学者の友人に薦められて買ったエーリッヒ・フロム著『愛するということ』。 一度読んで、あまり印象に残らず本棚にあった。 フロムは『自由からの逃走』の方が印象に残っていつも自由について考える時に思いめぐらした。 アドラー心理学の本を探して…

今年もKURUKURUの季節がやってきた

FFAからのニュースで今年もKURUKURU*の季節が来た事を知った。 (* KURUKURUはソロモン諸島で鳩の意味。下記参照) http://www.solomontimes.com/news/what-is-the-kurukuru/2487 Forum Fisheries Agency.ソロモン諸島にある漁業資源管理を目的とした地域機…

CSISのパラオレポート

先週、ワシントンD.C.にあるシンクタンクCSISから下記のレポートが出て、一瞬パラオが話題になったようである。色々な人から「読んだか?」とメールをいただいた。 Pacific Partners Outlook: Prioritizing Palau: Why the Compact Budget Volume III | Issu…

元の木阿弥 PPBP

元の木阿弥* PPBP 今回のパラオ出張では、米豪の太平洋への動きを始め多くの貴重な情報を得ることができた。 その中で、豪州のPacific Patrol Boat Programの最新情報を豪州国防省からヒアリングでき、この情報はオープンであるとの確認が取れたのでこのブ…

Media Coverage : Drone in Palau

先月末、パラオで行われた無人機による違法操業監視のデモンストレーション。 徐々にメディアに出て来ている。 この試みが良いか悪いかは別にして、小さな島国が、先端技術を、しかも海洋資源保護を目的に使用する試みは、少なくともニュース、ではある。 無…

米国海軍に感謝されるミクロネシア海上保安事業

パラオ出張のハイライトを読者の皆さんと、特にミクロネシア海上保安事業を手がけてきた皆さんとシェアさせていただきたい。 たった、2、3分の立ち話だったけれど、米国海軍のRear Admiral Payneから 「日本財団、笹川平和財団のミクロネシア地域での活動…