2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧
Dov Ronenの写真を探したが見つからない。これは自伝のようだ。自決権の恐ろしさを身を持って体験してきたのであろう。 自決権の歴史的、理論的議論を、カッセーゼ、カー、松井、丸山の議論でまとめようと思っているのだが、図書館で偶然見つけた『自決権と…
ルソーの「善良なる野蛮人」のアイデア。フランスのモラリスト、ミシェル・ド・モンテーニュ(1533−1592)の『エセー』(1580年)にある「善良なる野蛮人」を参考にしたというがどのように書かれているのか気になって借りてきた。 この本はフランス…
正論サロン、いよいよ来週に迫りました。大阪正論室長の小島さんからすでに申し込みは110名とご連絡をいただき、足が震えています。まだ申し込めるそうです。 島の闇、自決権、人権の嘘、暴き出します。 【正論サロン「中国の太平洋進出と島々の闇」】6月5…
6月5日の正論サロンで使うパワポの最後の一枚。自決権を触れたい。何で小島嶼国が誕生したのか? 自決権にもつながる「人間の自由」。 「すべての人間は、生れながらにして自由…」世界人権宣言の第一条。 このあやふやな概念の起源の一つに太平洋島嶼の人…
May 29, 2019International SymposiumDirection of Japan-U.S.-Taiwan Security CooperationJapan-U.S.-Taiwan Cooperation in Preparation for Taiwan Contingencies Joint Statement PrefaceThe International Symposium on the Direction of Japan-U.S.-T…
このブログで叫んでいる小国の限界。いくらナンでも人口数万人の国家と数千万人の国家が同等というのは無理がある。その無理は小国自身に、具体的には女の子達が自国のリーダー達の手で麻薬漬けにされて売春させられるパラオのような小島嶼国、しかもフェイ…
islandtimes.us パラオの新聞 Island Times から頼まれて、オピニオンを書きました。 なぜナカムラ大統領は私に、国内問題である麻薬から子供を守ってくれ、助けてくれと頼んだのか。 悲しいことにパラオのリーダーの子供、奥さん達が麻薬に手を出しています…
博士論文で扱う自決権。なんとなく全体像が見えてきたのだが、少しずつ書いて行きたいと思う。論文の参考となるような読書メモだ。 まずはなんと言っても国際法学者のアントニオ・カッセーゼ博士の”Self-Determination of Peoples – A Legal Reappraisal “ …
豪州、ローウィ研究所からニューカレドニアの独立問題を扱ったレポートが5月8日に出た。ニューカレドニアで開催される学会参加があるので読もうと思って印刷しておいたが一昨日やっと読めた。 こちらはサマリー www.lowyinstitute.org こちらに全文があり…
5月21日に行われたトランプ大統領とミクロネシア3カ国の大統領の会談では、一定の国をしてしない、と中国の名指しは避けた。 しかし、キャンベラを訪れていた米国国務省事務次官補代理のW. Patrick Murphyが、太平洋島嶼国が台湾との関係を維持することを望…
I am going to make two presentations in New Caledonia and Singapore on self-determination, maritime seutrity and Indo-Pacific vision. Self-Determination of SIDS create Transnational Crimes and Global Disorder Small Islands obtained huge Ex…
5月21日、米国と自由連合協定を締結するミクロネシア3カ国がワシントンD.C.でトランプ大統領と会談。続いてペンタゴンで国防相と面談。のようだがニュースが徐々に出て来ているのでまずはリストアップしていく。 ともあれ、主要議題は安全保障、インド太平洋…
今日、ミクロネシア3カ国の大統領がホワイトハウスでトランプ大統領に会う。 議案は安全保障だ。 これに先立ちパラオのレメンゲサウ大統領が奇妙な動きを見せた。大統領令を2つ立て続けに出したのだ。 一つは北朝鮮国籍の入国禁止と査証発給禁止だ。 Remeng…
www.civilbeat.org www.civilbeat.org https://www.civilbeat.org/beat/trump-will-meet-with-leaders-of-palau-marshall-islands-and-federated-states-of-micronesia/?fbclid=IwAR0NNM7tggwFZVZWkFbUuQi3GHo2dTaUVjV_VtiUlZ6MsgkCXmI015HBI9o トランプ大統…
islandtimes.us http://islandtimes.us/wife-of-former-senator-arrested-case-under-seal/?fbclid=IwAR0M-F8I43AeiBiA3AY8PgoFnzRNgepKvdt3XrQ598v5j3LKWsT5sTiyslk パラオの元国会議員の奥さんが麻薬で逮捕。ただし詳細は公にされない。なぜ? パラオで麻…
御代がわりを迎えた10連休。御所北に位置する同志社大学でシュタイン、マルクス・エンゲルスを読んでいた。10日前後でまとめようと言うのが土台無理で勘違い等々随分いい加減にしかまとめられなかったが、それでもシュタインの輪郭が見えてきた。 日本の2…
いよいよシュタイン! シュタインに関心を持った背景と資料収集方法 私がローレンツ・フォン・シュタインの名前を知ったのは伊藤博文に憲法、国体について教えたたけでなく、マルクスの共産主義宣言に出てくる「妖怪」という表現がシュタインのコピーである…
社会の概念と運動法則/ ローレンツ・シュタイン著;森田勉訳 同志社大学の図書館にはシュタインの『社会の概念と運動法則』が2冊あった。どちらを借りようか一瞬迷ったが両方借りてよかった。1991年に出版された森田勉訳は、1949年、昭和24年に出版された猪木…
瀧井一博、「日本におけるシュタイン問題」へのアプローチ 日本とシュタインの関係を知る瀧井氏の論文である。瀧井氏は現在日文研に所属されているようで1967年生まれというから50代前半。これからどんどん論文を出される事が期待される。現在シュタイン研究…
瀧井一博著『シュタイン国家学ノート』 『シュタイン国家学ノート』は睦奥宗光筆記録なのだが、付録にある「日本帝国史および法史の研究」(197-229)というシュタインが書いた短い文章が大変興味深かい。 シュタインは、遠い異国からひっきりなしに訪れる日…
『平等原理と社会主義』 まずは『平等原理と社会主義』を取り上げたい。ここにマルクスが「共産主義者宣言」で書いた「妖怪」という表記が出てくる。今回時間がなく読めなかったので以前の読書メモを中心にまとめた。なお後述するSiclovanの博士論文でマルク…
階級と民族 — 歴史的叙述—(小泉信三著『共産主義批判の常識』) まず序文の小泉自身による解説から引用する。この論文というより歴史的叙述は昭和22年に「世界」に発表された。1848年を起点にヨーロッパの「民主主義」と「民族主義」の同流、逆流、交錯を叙…
「搾取論」に関しては色々と考えさせられる点が多い。労働とは何か?お金だけが労働の評価指標か?人間は何のために働くのか?と言った議論がマルクスにはないし、小泉もしていない事が気になった。 マルクスが無視した政治面からの「搾取」即ち労働価値を賃…
搾取論(小泉信三著『共産主義批判の常識』) 参照した講談社学術文庫には気賀健三氏が解説を寄せている。 気賀によれば労働価値説批判は小泉が得意とした分野で、この「搾取」という言葉が「不知不識のあいだにマルクス主義是認の空気を広げ、現資本主義を…