2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
2019年9月にソロモン諸島は長年外交のあった台湾から中国に変更した。お金の力で、というのが一般的な見解だがそれだけではない。中国は実に島嶼国の内情、西洋諸国に対する不満を見抜いている。島嶼国からの要請ではなくて中国の方から手を差し伸べるのだ。…
「ソロモン諸島政府の要請に応じて、 中国は警察の暴動装備の緊急部隊と警察顧問の暫定チームを送ります。彼らはまもなく到着し、地元の警察の能力を強化する上で建設的な役割を果たすでしょう。」 恐れていたことがおこりました。ソロモン諸島政府の要請を…
太平洋の島々を渡り歩いて30年以上がすぎた。その前半の15年は空に浮かぶ衛星通信、情報通信政策事業に集中した。そして2008年から海洋問題にいよいよ関与することになった。 実は海洋問題は極力避けてきたのだ。なぜか? グリーンピースやシーシェパードと…
12月13日、インドネシアを訪問していたブリンケン長官の「自由れ開かれたインド太平洋」に関するリマークス。 SNSでは、何も目新しことがない、といいような評価が多いように思います。 機械訳にざっと目を通しました。 確かにインパクトがない。プロのスピ…
New undersea internet cable for Nauru, Kiribati and the Federated States of Micronesia will be funded by Australia, the US and Japan - ABC News Arrival of Submarine Cable a Milestone for High-Speed Broadband in Kiribati | Asian Development…
ニュージーランドの防衛白書が12月8日に発表されSNSを騒がしていた。気になっていたがソロモン諸島暴動の件で忙しく読めなかった。 ニュージーランドのアン=マリー・ブラディ教授が興味深い分析を書いていたので記録しておきたい。以下に機械訳もコピーして…
これが昨日のニューカレドニア独立住民投票の結果。 独立反対が96.5% これで決着が・・ つきませんよ! 投票参加者は44%。前回の半分。すなわちの独立したい人たちはボイコットしたのです。 1988年の独立派とフランスの特殊部隊による殺戮を経た、マティニ…
今日は、ニューカレドニア独立を巡る3回目の住民投票の日。しかし独立派は投票しない姿勢を。これも複雑な話です。 機械訳から要点を下記にまとめます。 New Caledonia's pro-independence groups say they'll contest today's referendum results with pla…
中国の海洋科学調査船が11月29日から12月4日まで、違法にパラオ北部のカヤンゲル近辺で調査をしていました。詳細は安全保障上出てきていませんが米国政府が支援しています。 Chinese survey ship departs on its own - Island Times islandtimes.org 違法に…
自分のPCがソロモン諸島とパラオの件でケオス状態なので、ここに資料だけはっておきます。 FFAが太平洋のEEZは全て私たちのものだ!という感じなので、違和感を感じ、じゃあCHMは?内陸国家の権利は?と呟いたらペシャンとやられた。以前から気になっている…
現在同志を共にする民主主義先進国である米・日・豪を中心に太平洋島嶼国を結ぶ海底通信ケーブルの支援が活発だ。その背景には国際秩序、特に安全保障面で挑戦を続ける中国の存在がある。しかし、今から50年前、米・豪・英・新西蘭そして日本などが支援し無…
The United States, Japan, Australia and other like-minded democracies have been active in supporting submarine telecommunication cables linking the Pacific island countries. This is against a challenging international order, and in particu…
ソガヴァレ首相に突きつけられた不信任案が否決され、マライタ州のスイダニ知事始め各種反応が気になるところ。いくつかピックアップしました。 Suidani accuses PM for trying to put criminal tag on Malaitans - Solomon Star News スイダニ知事は、マナ…
SUIDANI HITS BACK - Solomon Star News 2021年12月6日に否決されたソガヴァレ首相への不信任案の結果を受け、渦中マライタ州スイダニ知事のコメントが出た。 "この国のリーダーシップの危機は過去数十年に渡って存在しているのに、首相が国会の議場を使って…
ソロモン諸島暴動の中で議論されていない重要な点が気になっていた。ソロモン諸島がこんな状態になった原因である。戦後宗主国のイギリスは何をしていたのか?豪州の支援は問題がなかったのか?そのことを北アイルランド出身のゴードン・ピークが書いていた…
このブログのタイトルを暴動としたのはアテンションを得るためだったが、実際は平和な行進だった、はずだったのである。平和なデモが暴動に変わった瞬間は警官による催涙弾だと言う。 ソロモン諸島出身の水産専門家で、ソガヴァレ政権で国連大使になっている…
ソガヴァレ首相に突きつけられた不信任案は昨日のソロモン諸島議会で否決された。野党は勿論その結果をわかっていて、信任していない事を表明するために出したのであろう。世界が注目した。 野党党首「中国は問題ではない。問題はDeception(欺くこと、惑わし…
NEW MALAITA ALLIANCE DISTANCES ITSELF - Solomon Star News 中央政府に強行に反発するマライタ州。首相に突きつけられた不信任案が否決されるのであれば独立の動きも匂わしていた。そのマライタ島自体は統一されているのだろうか?と疑問に思っていたがそ…
中国の影響を通してしか語られない太平洋の島々。いや 中国の影響のおかげで語られるようになった太平洋の島々、とした方が良いだろうか? この地域が専門分野になってしまったがために、耐えられないレベルの記事が目に止まってしまう。はっきり言うと思い…
12月6日、月曜に野党から提出されたソガヴァレ首相不信任案が議会にかけられる予定だが、その結論によっては一貫して台湾支持のマライタ州が独立をする可能性があるとスイダニ知事が台湾記者クラブで述べたとのこと。 ワシントンポストの記事を以下、機械訳…
Japan, India, Quad can play big role in Micronesia: Dr Hayakawa - The Sunday Guardian Live Q: ミクロネシアにおけるクワッドの役割はありますか?その場合、インドはどこに入るのでしょうか?A:日本と米国は、100年以上にわたってミクロネシア地域と…
Japan, India, Quad can play big role in Micronesia: Dr Hayakawa - The Sunday Guardian Live Q: パラオでは、パラオ国家安全保障コーディネーター(PNSC)を設置しています。その理由と課題、そして他の太平洋島嶼国にとっても良いアイデアであるかどう…
www.sundayguardianlive.com Q:COFAはどうなっているのですか?何をすべきなのでしょうか?A: 私の30年の経験の中で、この地域に対する知識と情熱を持った米国政府関係者に会ったことはほとんどありません。そのうちの一人がカクテルパーティーで、アメリカ…
www.sundayguardianlive.com Q: ミクロネシア地域の国々と太平洋諸島フォーラムとの関係、およびオーストラリアとニュージーランドが果たしている役割について、背景を教えてください。A: 太平洋諸島フォーラム(旧称:南太平洋フォーラム)は、1971年にフィ…
Q:第二次世界大戦後、アメリカとミクロネシアの関係はどのようなものだったのでしょうか?A:戦後、ジョン・F・ケネディ政権が誕生するまでの約15年間、ミクロネシア地域は「良心的な無視」をされていたことは広く知られていますが(ケネディは第二次世界大…
Japan, India, Quad can play big role in Micronesia: Dr Hayakawa - The Sunday Guardian Live Q: 日本とミクロネシアの人々や島々との交流はどのくらい前からあったのでしょうか?A:ペリー提督の砲丸外交により、100万人以上の武士が突然職を失いました…
インドメディアのサンデーガーディアンから太平洋島嶼国の安全保障に関してインタビューを受けた。一つ一つの質問は重い内容で真面目に答えたところ、ほぼそのまま掲載された。あまりに長いので分割して説明していきたい。 Japan, India, Quad can play big …
Suncity listco says Alvin Chau to step down as CEO, warns of potential funding gap - IAG サンシティ アルビン・チャウ氏のCEO退任による影響で資金不足の可能性を懸念 - IAG Japan 日本のニセコ、宮古島でリゾート開発を行う香港資本、そして上記の記…
日本が、特に日本軍が現地事情や植民の意味をほとんど知らずに戦争に突入して行った事はさまざまな資料を見て、なんとなく理解していた。 この太平洋協会編『ソロモン諸島とその付近 地理と民族』を図書館で手に取り、平野義太郎氏の「序」を読んだ時、それ…
インド太平洋研究会アドバイザーでもあるクレオ・パスカルの The Diplomatに掲載された論考です。彼女のポジションは明確です。反中、マライタ支持、そして今回の豪州介入反対。国内紛争はソロモン人の手で民主的に解決すべき。 そしてメラネシアとキリスト…