やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ショパンのバラード1番とトラッド前議員

ショパンのバラード1番を弾き始めてから1ヶ月ほど経つが、半分ほど進んだ。 その間、海洋安全保障研究会の委員をお願いしているオーストラリアのセネター、ラッセル・トラッド議員がこの7月に退任され、加えて野党にも拘らず、8月になって連邦政府の"spe…

『魚のいない海』

『魚のいない海』 フィリップ・キュリー, イヴ・ミズレイ著、 勝川俊雄監訳, 林昌宏訳 エヌティティ出版,2009年 「国際テロ組織を退治しろ」 この春、突然こんな指示があった。 詳細は書けないが、急遽情報収集をする中で、まともに相手にすべきではない、…

『逆説の政治哲学』ー正義が人を殺すとき  岩田温

『逆説の政治哲学』ー正義が人を殺すとき 岩田温著、KKベストセラーズ、2011年 著者の岩田温氏は若干28歳である。私の息子の年齢である。 現在秀明大学助教授。 世の中がだめになると人間が輝き出す、と言うのは本当かもしれない、と思った本である。個人的…

宝島 ー タックスへブン

「田中宇の国際ニュース解説」は時々無料のサイトを拝見していたが、この4月に出た「タックスへブンを使った世界支配とその終焉」というタイトルの記事が有料だったので思わず3,000円払ってしまった。 このブログでも幾度か取り上げているが、「南の島の楽…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング最終章

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング最終章 (在NZ,米国大使のウェッブより) 6月のパラオ出張で某外交官から偶然伺ったキャンベル国務次官補の太平洋島嶼国訪問。訪問国によって情報がなく、2ヶ月近く時間が経ったがどうにかまとめた。 彼らの訪…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その3 ー キリバス編

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その3 ー キリバス編 キャンベル国務次官補のアイランドホッピング最初の訪問地のキリバスを含め、パラオ、マーシャル諸島の情報が少なく、ウェッブサーフィンをしていたが、一ヶ月経った今も出ないので手持ち…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その10 ー マーシャル諸島編

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その10 ー マーシャル諸島編 (クワジェリン環礁 Meck島から発射された迎撃ミサイル) キャンベル国務次官補のアイランドホッピング、最終地はマーシャル諸島。ここもパラオ同様あまり訪問内容の情報が見つから…

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その8 ー パラオ編

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その8 ー パラオ編 パラオ訪問の詳細はあまり見つからなかった。米ーパラオの政府間協議は第2次自由連合協定を巡って、キャンベル国務次官補訪問の直前に既に行われいたせいかもしれない。 (ウォルシュ司令官…

おススメ夏休みの工作ー”ペットボトル水車”

おススメ夏休みの工作ー”ペットボトル水車” 写真はまだ色を塗る前のペットボトル水車 家の前に小川がサラサラ、サラサラ流れている。 メダカや蟹、エビ取りを子供達が楽しんでいる。 ふと、この流れを利用して何か出来ないかとウェッブサーフィンしていたら…

原稿執筆

5月に突然舞い込んだ執筆依頼。 急ぎ、との事だったので6月の出張中にドラフトをどうにか書き上げた。 監修者からの指示は、 「歯切れが良過ぎる、もっとねっとりした文章にして、もっと削れ」 というものだった。ここ数日、ねっとりし、且つ簡潔な文章を…

【速報】パプアニューギニアに新首相誕生

【速報】パプアニューギニアに新首相誕生 本日、パプアニューギニアに新首相が誕生した。 南高地出身の Peter O'Neill 氏である。 1975年に独立した同国を支えてきたグランドチーフ・マイケル・ソマレ閣下は現在シンガポールで入院中。6月に引退を表明して…

【速報】ミクロネシア地域全体を鮫保護地区に制定

【速報】ミクロネシア地域全体を鮫保護地区に制定 7月25-28日にポナペで開催された第15回ミクロネシア首長サミットでミクロネシア地域全体を鮫保護地区に制定することが決議された。 同決議は鮫のヒレを保有、売買する事も禁じる地域禁止協定を策定する事…