2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧
学会会場となったニューカレドニア大学 太平洋政治学学会がニューカレドニアで2019年6月25−27日開催された。テーマは自決権で現在私が取り組んでいる論文の主要テーマだ。具体的には太平洋の海洋ガバナンスを自決権の理論枠組で分析する内容でその限界を…
昨日はニューカレドニア博物館とチバウ博物館へ。 ニューカレドニアの歴史はボワとしか知らない。 まずはフランスの植民だ。1878年のカナク人(先住民)の写真を見て欲しい。ニューカレドニアが正式にフランスの植民地になったのが1853年である。その25年後…
有本香さんが構成した虎ノ門ニュース。佐藤外務副大臣を招きテーマはなんと太平洋島嶼国だった。2年前に古屋議員初め国会議員の皆さんに講演をさせていただく機会があった時は、肝心の外務省が太平洋島嶼国の実態を何も認識していないくて絶望的になった。し…
ニューカレドニア、に来ている。オーストラリア国立大学が主催する学会にダメモトで出したペーパーが通ってしまって、どうしようか迷ったが、私の博論のコアの議論「自決権」がメインテーマの学会だったので思い切って参加することにした。 ここ、ニューカレ…
2008年、笹川陽平さんの正論をきっかけに立上げる事となったミクロネシア海上保安事業。安倍政権のインド太平洋構想にも重要な位置を占める。 笹川さんの正論にミクロネシアへの支援をいれたのは私のアイデアである。草稿段階で何回かコメントを求められたの…
www.sankei.com 「しかし、「海の憲法」とされる国連海洋法条約によれば、IWCに代わる「適当な国際機関」を通じての捕鯨が義務づけられており、日本は自ら主導して新たな国際機関の創設に努力しなければならない。」 この佐々木さんの決めつけが気になる…
1960 Declaration on the Granting of Independence to Colonial Countries and Peoples, United Nations General Assembly Resolution 1514 1948 Universal Declaration of Human RightsArticle 1. All human beings are born free and equal in dignity an…
チャゴス判決を、即ちモーリシャスにチャゴスを返還するようICJが判決した事に対し、国連決議で113カ国が指示。反対が6カ国いた。(日本は棄権した54カ国に入っている。日米同盟はいいのか?) この反対の中に興味深い国が2つある。モルジブとハンガリー…
dailypost.vu フランス領ニューカレドニアと海洋紛争を抱えるバヌアツ。人道支援に来たフランス海軍を追い返してしまった。 その船は離島の教育支援にやって来たのだ。 領土確保と人材育成、どちらが大事?というかそもそも離島の福祉教育すら支援できないバ…
虎ノ門ニュースは、恩人の江崎道朗教授(拓殖大学)も最近よく出演されているし、有本香さんという女性ジャーナリストが気炎を上げていていつも元気をいただいている。ながら見だが、よく拝見させていただいている。 先日、私が2つ目の博論で、指導教官坂元…
パラオがその80%のEEZを禁漁とする海洋保護区法案に動き出したのが2008年。私はそのアイデアをレメンゲサウ大統領から直接聞いた最初の人間だ。 まさか国交省、海保、日本財団がこんなに海洋音痴とは当時は知るよしもなく、その案を押し進めようとする笹川…
トンガの、ツイバカノ元首相が15件の無罪を主張している。これは結構ショックなニュースだ。太平洋島嶼国みんなやっているのだ。それが明確に表に出た事がショックだ。 15件の内容を見るとほとんどが中国人へのパスポート販売。これで数百万から数千万円も…
MI6とファーウェイの件でTW友達になったJohn Hemmings博士が紹介していた報告書である。出版日が香港のデモと重なっているのは偶然とは思えない。 henryjacksonsociety.org https://henryjacksonsociety.org/wp-content/uploads/2019/06/HJS-Hong-Kong-%C2%A…
昨晩からの香港でのデモが気になっている。 香港が中国である以上、中国の国内問題だが、デモ参加者達は外国政府に国際法上の支援の可能性を呼びかけている。 香港の事を何も知らないが、後藤新平が台湾統治をする際にお手本にしたのが英国の香港植民である…
月末の学会発表資料。博論にも使えるから統計作業やりました。 もう今日は何もしない。 太平洋島嶼国・地域+日米仏中 のEEZと人口、GDP、陸地の比率を表にしました。 以前は日本とパラオ、キリバスだけ作成。日本が人口一人当たり東京ドーム1つ分の EEZに…
あれは高熱で唸っている4月の夜だった。大阪正論室長の小島さんから電話があったのだ。正論サロンで講演してくれないか、と。 翌日、着信記録があったのであれは夢ではないと思いつつ翌々週あたりに小島さんからまた連絡があるまで、確信が持てなかった。聴…
thediplomat.com 「英国のインド太平洋戦略はいずこ?」という記事がThe Diplomatから出た。 そこには、5月末にシンガポールで開催されたシャングリラ対話では米国が、そしてフランスが対中路線を明確にし、それぞれパンチの効いたインド太平洋構想を表明し…
、 先日、大手新聞社の幹部と話す機会があり、パラオの話になった。 幹部「確かにパラオの人たちは日本人を意識して話している感じがしますね。」 私「あのですね。島の人のイエスは10の段階があるのです。ノーを意味するイエスから本当のイエスまで。こっ…
2年前、米国の伝説の女性飛行士アメリア・イアハートをめぐるフェイクニュースの件で少し動いていた。 今日別件で矢内原の南洋群島研究の本をパラパラみていたら、上記の見覚えのある写真が出て来た。ここにあげた写真は写真集のもので船の説明はないが、矢…
明治天皇皇后両陛下は、両陛下の名代でウィーンに行きシュタインから学んできた藤波言忠から33日間講義を受けた。社会王権論も学ばれたのではないだろうか。 同志社大学、阿川尚之先生の米国関連の授業を聴講したら、マルクスの共産主義宣言が最初のテキスト…
ダブ・ローネン『自決権とは何か』ナショナリズムからエスニック紛争へ 本書は以下の6章で構成されている。 第1章 自決の外観 第2章 5つの政治的表現 第3章 基本への回帰 第4章 四つの事例 第5章 現代国家と国際システムへの示唆 終章 将来の展望 第1章の…
チャゴス判決の関連文章を読みだしたが、面白い。 背景にはインド太平洋をめぐる安全保障問題が、即ち中国の一帯一路との関連があると想像していたが、意外にも中国は国際司法裁判所で本件が扱われることを反対する立場であくまでも二国間交渉を支持。南シナ…
日本語訳のための序文でない方の序文は「アメリカ独立宣言」の冒頭の一節が引用されている。今回初めて読みました。 「われわれは、以下の事実を自明のことと考えている。つまりすべての人は生まれながらにして平等であり、すべての人は神より侵されざるべき…