2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧
玉砕のあったパラオ、ペリリュー島には未だ多くの戦跡と御遺骨が残っている。日本軍戦死者は約1万人。米軍戦死者は約2千人。 翌々週予定しているパラオ出張の同時期に、今年5月に収集しDNA鑑定の結果、日本人のものと分かった御遺骨がパラオ政府から日本政…
知らない事ばかりだ。 日本委任統治時代、南洋庁は島のハンセン病患者を隔離するため、下記の療養所を設置した。 1926(大正15)年 サイパン島 1927(昭和2)年 ヤルート島 1931(昭和6)年 パラオ島 1932(昭和7)年 ヤップ島 厚生省「官公立癩療養所長会議議案」19…
渡辺昭夫著「冷戦の終結と日米安保の再定義 ― 沖縄問題を含めて」を読んで 東京大学名誉教授渡辺昭夫先生は笹川太平洋島嶼国基金2代目運営委員長である。 初代の笹川陽平運営委員長の10年が組織立ち上げの試行錯誤の時代であれば、2代目渡辺運営委員長の10…
パラオ大統領全EEZを海洋哺乳類サンクチュアリーに 2010年10月25日 マリアナバラエティ 名古屋で開催されたCOP10のオーシャン・デーにおいて、パラオの環境・自然資源・観光ハリー・フリッツ大臣が、600,000km2に及ぶ同国の全EEZをトリビオン大統領が海洋哺…
<人助け集団か人殺し集団か?> 防衛大学入学希望者の入学理由で圧倒的に多いのが「人を助ける仕事がしたい」ということだそうである。同大学福嶋輝彦教授から伺った話だ。 確かに自然災害や国際的平和構築分野での自衛隊の役割は、議論もあるが、目覚まし…
一千七百万円の助成金が百七十億円の補助金に 笹川太平洋島嶼国基金は1998年から2000年の3年間、ハワイ大学が実施する「遠隔教育推進のための情報通信技術・応用訓練」に17,425,785円の助成を実施した。 この助成事業により、サイパン、グアム、米領サモア…
ICT4Dのカテゴリーを設けることにした。 開発のための情報通信技術。英語では Information and Communication Technology for Development という。 略して"ICT4D"。 4をforと読ませる。 1991年、笹川平和財団に入ってUSPNetやPEACESATの事業を立ち上げた。 …
For the last 30 years the Australian government has been working on the “Pacific Patrol Boat Program”at a cost of almost 2 billion dollars. This program is the only scheme covering the Pacific sea surveillance activity so far. However, as …
海洋安全保障の新秩序構築を目指した研究会を発足するにあたって「中国」の存在をどのように扱うかがある意味で隠されたアジェンダ、である。 脅威という人もあれば、今はまだ脅威ではない、とい人もいる。 Engage せよ、という人もあれば距離を置けという人…
この10月、海洋安全保障の新秩序に関する研究会を発足させた。 座長に猪口孝教授、委員には海洋政策財団の寺島常務、前内閣官房総合海洋政策本部事務局長の井手憲文氏、早稲田大学の河野真理子教授、前アジア太平洋安全保障研究センター研究員(ホノルル)で…
6月には数千の蛍が飛び交っていた、京都の白川が緑色に染まっている。 川藻が生えたのだ。縄のれんのような長い長い、緑の藻。 青鷺が一羽、置物のようにじっと川の流れにたたずむ。 獲物の魚を狙っている。 青鷺が魚を捕るのを目撃すると美しい、というよ…
嵯峨とベトナムを結ぶ - 角倉了以 京都の町に高瀬川や白川がなかったらどんなにつまらない景色だろう、と思う。 豊臣から徳川への動乱の時、京都嵯峨に角倉了以なる人物がいた。 祖父は企業家、父は医者という家系。 朱印船によるベトナムとの貿易で巨万の富…
<始まりはBateman/Berginペーパー> Special Report Issue 12 - Australia and the South Pacific: Rising to the challenge、14 MARCH 2008, By Anthony Bergin, Graeme Dobell, Stewart Firth, Satish Chand, Andrew Goldsmith, Bob Lowry, Bob Breen, Sa…
再体験 こどもができて嬉しいこと、楽しいことがいっぱいある。 その一つが、自分のこども時代を再体験できることだ。 人生2倍楽しめたような気分だ。 こどもの時は早く大人になりたい、と考えていた。 でも大人になると、こどものころの方が幸せだったよう…
こどもができて嬉しいこと、楽しいことがいっぱいある。 一つが再び道草をするようになったことだ。 道に落ちているドングリを拾ったり、猫を追いかけたり、海を眺めるため立ち止まったり、目的地になかなか辿り着かない。 いつから道草をしなくなったのだろ…
2010年9月29日、ニューヨーク国連本部でクリントン国務長官とフィジーのイノケ外務大臣が会談。 イノケ外相はUSAID事務所がフィジーに再開したことを歓迎すると共に米国が人身売買や知的所有権の問題に高い関心を示していることを評価した。クリントン長官…