2011-01-01から1年間の記事一覧
オオツゴモリの鯨 大晦日はイギリスの父親が亡くなられた友人の帰国の手伝いをしていた。 何かの拍子にニュージーランドで製作された"Whale Rider"という映画の話になった。 (私)「あれはプロパガンダよ。ニュージーランドもオーストラリアも所有権が未定…
沖縄での講演会ー島サミットの片鱗 このブログで太平洋の島情報を発信させていただいているおかげで、今年は日本の大学生の教科書執筆の機会をいただいた。 ミネルヴァ書房からシリーズで出版されている「世界政治叢書」「ラテンアメリカ、オセアニア編」だ…
京都会館 京都会館の改修工事で地元が揺れているのを知人の建築家ご夫妻から伺っていた。 テレビドラマ『拝啓、父上様』で有名になった大江戸神楽坂。ここも高層ビル建築に対する地元の反対運動が今でも展開されている。 経済開発と文化。センの議論と無関係…
「海洋安全保障の新秩序構築」第2回国際研究会を終えて 昨年度から始まった『海洋安全保障の新秩序構築』研究会の第2回国際会議が先週東京で開催された。 日米豪を中心にメンバーを集め粛々とすすめられて来た。初回の国際会議には外国人委員が2名しか参…
太平洋島サミットが沖縄で開催される意義 来年の太平洋島サミットがせっかく沖縄で開催されるのに、沖縄の役割が積極的に議論されていない事を憂慮する声が、沖縄と太平洋の関係に興味を持つ方達から聞こえて来る。 2000年の第2回太平洋島サミットは故小渕…
米国政府が日本の一NGOのために予算を確保することを考える 羽生会長の指示は相変わらず大胆である。 一昨年開始した「海洋安全保障の新秩序構築研究会」。メンバーは学者を含め非政府、もしくは政府に準じた方達で構成されている。所謂2.0トラック。 この9…
西パプア問題 世界で起っている凄惨なニュースに接すると、太平洋島嶼国は比較的に平和であると思う。しかし、西パプア問題は深刻だ。 正直、自分もよくわかっていない。しかし、以前インドネシアを専門とするジャーナリストから「西パプア問題は解決してい…
10%砂糖水とバラのアブラムシ このブログにたまに書く園芸を読んでいる人はいないと思うが、先日試した10%の砂糖水がバラのアブラムシを退治したので書いておく。 測った訳ではないので、10%かどうかわからないが、霧吹きで吹きかけた翌日は葉っぱがテカ…
太平洋で展開する日米コモンアジェンダ 太平洋島嶼国を舞台に、海洋問題を取り上げ日米同盟の新たな方向を模索しようとする試みは、今に始まったことではない。 最近ほとんど話題に出て来ないようだが、かつて「日米コモンアジェンダ」といプロジェクトがあ…
一昨年植えた藤がとうとう枯れてしまった。ジャスミンも花が少し開いてはいるが元気がない。 一方で鉄線ークレマティスは元気で、塀一杯に伸びて小さな白い花が何百と咲いている。これは近所のお友達から苗をもらって挿し木したものだ。ピンクのもある。昨年…
太平洋島サミット2012ー海洋外交の行方 こうやって太平洋島サミットへの提言に対しいろいろコメントをさせていただいているのは外務省から意見をください、とのメールをわざわざいただいたからなのである。 なんでも笹川会長のアドバイスで大洋州課の皆さん…
シップライダーズ 豪州が太平洋島嶼国に供与したPacific Patrol Boatは多くの教訓を残した。 船を島嶼国に供与しても燃料を買う予算も無く、メンテナンスする施設も人員もなく、また法的整備がされていない島嶼国で積極的に違法行為を取り締まるインセンティ…
太平洋島サミット2012ーフィジー問題 先日発表された太平洋島サミットの提言にフィジー問題が取り上げられている。 日本は2006年の軍部クーデター以来、豪NZと一歩距離をおいて対話とエンゲージメントを主張して来たはずなので今までと変化がある対応とは言…
太平洋島サミット2012-人の移動 先日発表された太平洋島サミットへむけた提言の中で見落とされている点がある。 ここ数年豪州NZで注目され、今米国とミクロネシア3カ国の間に問題になっている島人の移動、島嶼国からこれらメトロポリタン諸国への移動である…
太平洋島サミットー海洋外交を優先議案に 11月15日、外務省から来年の太平洋島サミットへ向けた提言が発表された。 1ヶ月程前、外務省から突然連絡をいただいた。この提言に向けて意見が欲しい、という内容であった。なんでも笹川会長からこのブログ「やし…
PALM 2012 - Ocean Diplomacy Ministry of Foreign Affairs press released recommendations for next Pacific Islands Leaders Summit in Japan. http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/23/11/pdfs/1115_06_02.pdf Notably they included "Ocean Diplo…
アマルティア・センかアダム・スミスか。ハタマタ、沖縄のオバアか。 アマルティア・センの『自由と経済開発』を読了した。 日本語の本は博士課程を始めてから何度も読んでいてボロボロになっている。 いよいよセンのCapability Approachを展開する決心をし…
与那国からの便り ひさしぶりに与那国の知り合いから連絡があった。 なにやら外国の学者先生と国境の話しをする事になったらしい。意見を求められた。 <いい刀は鞘に納めておくもの> 与那国と言えば自衛隊配備で揺れている。(いた。?)だろうか。今どう…
iSPINF-2 なぜ笹川太平洋島嶼国基金がICT事業に重点を置く様になったのか。 それは1988年に開催された「太平洋島嶼国会議」でフィジーの故カミセセ・マラ首相から故笹川良一名誉会長に、太平洋諸島のために衛星を打ち上げて欲しい、という要請があったことに…
iSPINF スティーブ・ジョブス氏が亡くなって初めてマッキントッシュの制作者を知る事になったが、20数年、自分は一貫してマックだった。 笹川平和財団で最初にインターネットを使い出したのは自分である。 上の写真ーマック・クラッシックを自分で買い、机の…
「ヘンゼルとグレーテル」ー 日米同盟 日米同盟を勉強していて、急にグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」が思い浮かんだ。 戦いに勝った緑の魔女は弱り切ったヘンゼルとグレーテルを食べるのを止めて、お菓子の家に住まわせました。一生懸命働かせて、太ら…
町中、石南花に並んで椿が咲き乱れている。 家の小さな椿も小さな花をつけた。 "つばき" と聞けばピンと張った冬の庭に一人咲く花を。 "カメリア" と聞けばヴェルディの歌劇がイメージされる。 ところでこの「カメリア」、 チェコ生まれのイエズス会の神父様…
公海上における海上部隊によるテロ対策・海賊対策活動について ー「公海自由の原則」と安全のはざまで ゲオルグ・ヴィッチェル講演 羽生会長からこれを読むとよくわかる、と教えていただいたペーパーである。 2回読んで、なんとなくわかってきた。 2009年5月…
太平洋島サミットと日本の原発政策(2) 問題意識が違うとこうまで同じ資料が全く違って見えるのだろうか。 日本の放射能物質海上輸送に対するPIFの非難声明を過去のコミュニケからピックアップしていて胸が苦しくなった。 毎年発表されるコニュニケはいつも…
太平洋島サミットと日本の原発政策(2)参考資料4 2004-2006 THIRTY-FIFTH PACIFIC ISLANDS FORUM Apia, Samoa 5 - 7 August 2004 Shipment of Radioactive Materials 30. Leaders reiterated their concerns about possible economic loss in a non-releas…
太平洋島サミットと日本の原発政策(2)参考資料3 1999-2003 THIRTIETH SOUTH PACIFIC FORUM Koror, Republic of Palau 3 - 5 October 1999 Shipment of Radioactive Materials 30. The Forum reiterated its view that shipments of radioactive materials…
太平洋島サミットと日本の原発政策(2)参考資料2 1994-1998 TWENTY-FIFTH SOUTH PACIFIC FORUM Brisbane, Australia 31 July - 2 August 1994 28. Hazardous and Radioactive Wastes: The Forum in noting the recent decision of the parties to the Base…
太平洋島サミットと日本の原発政策(2)参考資料1 1991-1993 TWENTY-SECOND SOUTH PACIFIC FORUM Palikir, Pohnpei, Federated States of Micronesia 29 - 30 July 1991 Dumping of Toxic and Hazardous Waste 20. Concern was expressed about the potent…
太平洋島サミットと日本の原発政策(1)参考資料 3 SEVENTEENTH SOUTH PACIFIC FORUM SUVA, FIJI 8-11 August 1986 SOUTH PACIFIC NUCLEAR FREE ZONE 14. The Forum recalled that it had endorsed the text of the Treaty and opened it for signature on …
太平洋島サミットと日本の原発政策(1)参考資料2 FIFTEENTH SOUTH PACIFIC FORUM Funafuti, Tuvalu 27 – 28 August 1984 Regional Nuclear Matters Following the decision of the previous meeting, the Forum gave further consideration to the concep…